[49本目]電動アシスト自転車のバッテリーが0%になった時の絶望感をあなたは知っているか?
この日は子供を下北沢の病院まで連れて行くことになっていた。いつも通り、電動アシスト自転車の後ろに子供を乗せいざ出発しようとした時に、バッテリーの残量30%であることに気がついた。確か、前は30%で往復できたよな、大丈夫だよな、、、正直ものすごく不安だったけど、今更バッテリーを充電することもできないので、そのまま出発した。
ピンチはすぐに訪れる、走り出して5分もせずに30%だったバッテリーの残量は20%に減っていた。これって、20%表示になった瞬間が20%なのかな、それとも30%から20%台に入ったってことなのかな。そんなことを考えていたら、数字は20から19に推移する。ああ、20%からガンガン減り始めてるってことか、最初の状態が20数%だったのか。下北沢に向かうにつれ数字はどんどん減っていき、到着したときには11%になっていた。なんとなくヤバい、多分ヤバい、、、。
子供を病院に連れて行き、会社で事務作業を行い、ちょっとした買い物を済ませ再びチャリに乗る。バッテリー残量の表示は相変わらず11%のままだ。下北沢で見つからなかった買い物をすべくまずは経堂に向かう。バッテリー残量はぐんぐん減り、経堂に着いたときには4%になっていた。どう考えてもヤバい、完全にヤバい、、、。
経堂で買い物を済ませチャリに乗る、バッテリー残量は4%のままだ。当然ながら増えもしないし、減りもしない。これは絶対に家に帰るまでに0%という瞬間を迎えてしまう。0%になるとどうなるのだろう。いや、フツーにバッテリーが切れて電動アシストしてくれなくなるだけなんだけど、それがどのような世界なのか俺は知らない。
いや、普通に地獄やろ。
後ろには30kgくらいの重い物体を載せている、おい暴れるな無駄にブレーキをかけることになったじゃねーか。もう、0%になったらこれを下ろすしか無いんじゃないか、もう置いていこう、、、。
経堂の商店街をどんどん進む、お店も人も少なくなった頃、ついにその瞬間を迎えてしまう。
あああああ、0%だよ、0%! あっひゃーーー、終わりだ終わりだよ、、、。てか、これバッテリーが切れちゃうと前照灯も切れて、おまわりっちにもれなく捕まるパターンなのか? 色々辛いな。
とりあえず、バッテリー残量は0%になったけど、突然全てがシャットダウンされどろの中をもがくような状態(妄想)にはなっていない。まだ、走れる。そうか、あれだよ、車のガソリンがEマークの所まで来ても、まあまあ走れるヤツなんだよ、そうだよ0%が本当の0%なわけじゃなーーーい、はず、、、。恐る恐るペダルを漕ぎ、家に向かう。親の心配をよそに、無駄にテンションの高いこども、、、ああ、もう下ろしたい。
0%のまま走り続けること7分、距離にして3km弱、バッテリー残量0%のまま走りきり自宅にたどり着くことができた! いやーーー、マジでハラハラした。最後の最後に坂があるんだけど、その途中で止まったら地獄でしかないと思っていただけに、あそこを超えることができてよかったし、そのまま自宅の自転車置き場までたどり着けてよかった。
結論:電動アシスト自転車はバッテリー残量が0になっても、3キロくらいは走れる
いや、ちゃんとバッテリー気にしよう、無謀なチャレンジはやめましょう、、、。
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