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【コラム】 「再帰代名詞」は自分に帰ってくる関係詞(臨惑)

myself, ourselves, yourself のような -self 型の語は、臨惑(関係詞)の一種である。

He saw himself in the mirror.

He's never been there himself.

これらの himself は、 he を話し手が先行体(先行詞)としてとらえなおして him-と認識し、さて、それはどの him- かというと、それは先行体のhe にほかならないので、そのことを -self と表現している。

話し手の認識は、いったん he を不確定なものとしてとらえ、再び he に帰ることで再確定している。いわば、くるりと宙返りして元にもどるようなプロセスである。

この概念によって、「ほかならぬこの人」といった強調の意味が伝わる。

関係詞とちがって、節(文中の文)をつくらないのは、-self 型の臨惑は宙返りして元に戻るという単純な概念なので、文にする必要がないからである。

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