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「現地調達」は英語で?

遠出するとき、「食べ物は現地調達しよう」などということがある。

食べ物を持参しないで行き先で手に入れることだが、これを軍隊が行うと、当然、略奪につながりやすい。

この「現地調達」を、英語で "live off the land " と言っている例がある。



 off は on と対比される概念で、なにかに接しているものを「はがす」こと。rip off (かっぱらう)とか、see off (見送る)という表現に、そのニュアンスがでている。

" live off the land "とは、土地(the land) に接している(on)ものをひきはがす (off) ことで生きる、つまり農業をすることをいい、そこから現地にあるものをとりあげる→「現地調達」の意味でも使われるようになったのだろう。

off  に似た語に out があるが、こちらは in と対比される概念で、なにかの中にあるものが「出る」こと。go out (出かける)とか、act out(実演する)といった表現は、out の原義を活かしている。

農業や現地調達は、土地の表面にあるものを「はがして」食べるので、 " live off the land " という言い方がしっくりくるのだろう。

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