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「あいうえお」 にも子音があるのではないだろうか

「あいうえお」は、純粋な母音というイメージがある。

しかし、よく観察すると、「あいうえお」にもはじめにごく短い「ん」がある。

じっさい、「ん」の準備なしで「あいうえお」と言うのはむずかしい。(まさか! と思う人は、やってみてください)

「かあさん」の「あ」には「ん」がいらないが、これは「か」の子音 k があるので、「ん」を言う必要がないからだろう。

だとすれば、「かきくけこ」などと同様「あいうえお」も、子音的な「ん」が、母音的な要素に溶け込んだものということになる。

つまり、日本語の音声は、必ず子音(口腔の一部分を接触させたり狭めたりして声を出す)が先立ち、そこに母音(口腔の全体を変形させて胸を鳴らす)が融合している。

日本語の音素は、すべて<子音÷母音>。

そう考えたほうが、日本語の音声は一貫した理解ができるのではないか。

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