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【コラム】 次に基本的な前置詞は、 from/to, of/for, by/with (立解)

on/off,  in/out,  at/away がもっとも基本の立解(前置詞)だとすれば、その次に基本的なのは、 from/to, of/for, by/with である。

終わりに、それぞれの概念をイメージした図を載せたので、参考にしてほしい。

from/to(移動)     N1(立解の前の部分を体とみなしたもの。N はnoun名詞の頭文字)が、N2(立解の目的語)まで概念上移動して、直に接触する。

from は、出発点N2からN1までの移動・接触を表す。She is from Japan.     

to は、出発点にあるN1が概念上移動して、N2に接触する。She walks to school every day.

of/for(因果)  of とfor は、物理的な関係ではなく、観念上の因果関係を表す。of は原因、for は結果である。of は因果の出発点、for は因果の到達点ともいえる。

of は、原因であるN2 が、結果N1と因果関係をもつことを表す。The man robbed the bank of the money.    この文では、the money が原因となり、その結果、男が銀行を襲った、というのが原意である。

for のN2 は、N1の想定上の結果なので、まだ実現していなくてもよい。結果の内容が複雑な場合、N2には内容を示唆する体(名詞)を一語示して、あとは聞き手の想像にまかせる。 たとえば、Smoking is bad for your health.   という文では、smoking によって your health がどうなるかは、bad という一語から聞き手が想像する。 結果の内容を明確にしたいときは、N2のあと to~ で補強することもある。It is important for you to start at once.

なお、I came here for this reason.  のような文では、N2 が原因・理由のようにもみえるが、 この reason は、N1が求めている観念上の結果である。

for は、原因N1から結果までにかかる時間や距離もN2として表現できる。あることにかかる時間や距離も、観念上の結果の一側面だからである。She stayed here for three days.   He walked for six miles. 

of は回帰世界、for は予想世界ということもできる。

by/with(授受)  観念上の力の授受を表す。by とwith では、授け手と受け手が逆になる。by では、N2がN1に力を授ける。government by the people (ゲティスバーグ演説) with では、N1がN2に力を授ける。He went to the party with her.




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