🔳 3-1 冠詞は統体のその場での具体性を表現して、心の場面を立体化する(具態)
文中の統体(名詞)は、文の場ごとに、具体性という態をもつことがある(具態)。
具態には、その統体が単独で独立している単態 a(n) 、複数で併存している複態 -s 、文中の他の体に先行して、文の場にすでに定着している定態 the の三種がある。
複態 -s の概念は、 単態 a(n)の概念を含む。定態 the の概念は、 a(n)と-s の概念を含む。
統体が文中で独立・併存・定着していることを、英語では具体性(具態)ととらえ、a(n), - s, the によって表す。
単・複・定の具態は、統体の構造性を基盤にした個相、統体の反復性を基盤にした回相、統体の分類性を基盤にした種相という、三種の相(そう)をもつ。
<具態をもつ>とは、いいかえれば文中の体が個・回・種の相(そう)をもっていることである(相とは、態がさらに抽象化・高度化した概念)。
以上が、文中の他の概念とくに体(名詞)にとって、具態 a(n), - s, the がもつ概念内容である。
人間にとっての意味としては、具態は、単態が出現、複態が併存、定態が定着を感じさせ、表現に具体性と立体性を与える。
以上のことを表にしてみよう。
概念 意味
態/ 相 個 回 種
a(n) 単態 単個相 単回相 単種相 出現
-s 複態 複個相 複回相 複種相 併存
the 定態(単・複) 定個相 定回相 定種相 定着
参考までに、上の表に例語を入れておく。
概念 意味
態/相 個 回 種
a(n) 単態 a piece a period a kind 出現
-s 複態 pieces periods kinds 併存
the 定態 the piece(s) the period(s) the kind(s) 定着
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