”I” はなぜ大文字で書くのか(臨体)
”I” は肉体ではなく、<この文の話し手>という概念。
だからどの文でも、話し手はみな ”I” になり、それは無数にあるので、フランス語やドイツ語では、”I”にあたる je や ich は小文字で書く。
では、なぜ英語の”I” は固有名詞のように大文字で書くのだろうか。
ひとつには、" i " と小文字で書くと、小さくて見にくい。
もうひとつの理由は、どの話し手にとっても、話し手自身はいつもひとつしかない個性的存在だからである。英語はその個性を大文字で表現している。
英語の ”I” は、話し手にとっての原独体(いわゆる固有名詞)である。
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