開いた花の香りを楽しむ きれいな英語発音のイメージ
英語を楽に、きれいに発音するにはどうしたらいいか。
私が学生に教えるなかで実感した、実践的なコツをメモしておきたい。
ここでは、全身の体感イメージで説明しよう。
まず、英語の発音では、背中のほうへと引っ張られる力があり、逆に、額(ひたい)のやや上のほうへと放つ力も働いているとイメージしてみる。
自分が「つくる」力というより、身体の前後に広がる力の場のようなものがすでに「ある」とイメージすると楽である。
↙︎ 💁♀️↗︎
斜め後ろの方向と、斜め上の方向、二つの力にゆったりと包まれた自分。これは、開いた花 ↖ ↗︎ のなかに、自分の身体がいるイメージ、あるいは、自分自身が花になったイメージに近い。
↖🌷↗︎
自分を包む花の香り、または自分という花の香りが、腰のあたりから頭上まで、静かに満ちている。
開いた花のなかに自分がいて、いい香りと自分が一体になっている。
その気持ちの良さを声に出す。
このイメージには、音声学上の根拠もある。
英語の音素(発音記号が表すひとつひとつの音)は、すべて斜め後ろ方向への引き ↙︎を基本にしながら、ときに斜め上方向への放ち↗︎ を行う(ソシュールの「内破 implosive 」と「外破 explosive 」)。
花のなかにいるように、引き↙︎ と放ち↗︎ が自然に交代しながら、静かな香りが全身を包んでいる。
その気持ち良さを声で表す。
英語が至福の時になる。
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