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すべてを英語でいえるようになるための初歩的アイデア

じつは、私たちが心で思うことを英語の型に入れることは、それほどむずかしくない。

子どもの教室なら、次のようにすればどうだろう。

体(たい。名詞)は、はじめはすべて臨体(代名詞)と準体(one, someなどの概数、単位名、数字)で表現する。こうすると具態(a(n), - s, the)を表現する必要がなくなるので、入りやすい。

動態(動詞)は、はじめ do とbe とhave だけですませ、出てくるたびに増やしていく。be, do を主語の体に先行させて疑問文をつくる。be doing, be done, have done  もつかう。時関(時制)の表現も覚えていく。

判慮(助動詞)もどんどん導入する。否定には not を加える。慣れてきたら、判相(seem to ~など)も導入する。

状態(形容詞)は、一語で代表させることは無理なので、good/bad,  new/old,  far/near, right/wrong  のようなペアをつかい、順次増やしていく。

様態(副詞)は、さしあたりso で代表させ、出てくるたびに次々と導入する。

臨惑(疑問詞)も、出てくるたびに増やして、どんどん使う。

立解(前置詞)も、出てくるたびにどんどん使う。

連解(接続詞)も、出てくるたびにどんどん使う。

以上を、英語の構解(文型)にあてはめ、語順に気をつけて文にする。


この要領で、つぶやき文をつくってみる。

「おなかへったな、なにか食べ物あるかな」なら、たとえば、

"I'm bad.    Is there one ?"

くらいが言えればOKとする。教室なら、ゆっくりとみんなで考えていけば、この文はつくれるだろう。

これが言えたら、ほんとうは bad を hungry 、one を something to eat と言えばいいことを導入する。

以上のようにすると、英語の型に自分の思考をはめる感覚がわかり、日本語に頼ろうとする感覚が薄れていく。体(名詞)の単複の感覚もわかってくる。

これは、外国語で心の細部まで表現することはなかなかできないという体験にもなる。

そのもどかしさが、もっと知りたいという意欲につながることを期待したい。



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