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英語の音象徴 sound symbolism

世界の言語には、「イ」系の音で「小さい」とか「っぽい」といった概念を表す例がかなりあるという。

英語なら、John の愛称が Johnny だったり、oil っぽいことを  oily (油っぽい)と言ったりする。

これは、「イ」というとき口が狭くなるので、この身体感覚が「小さい」とか「ちょっとそれ風」という概念に結びついたのかもしれない。

このような発音と概念の結びつきは昔から知られていて、「音象徴 sound symbolism」と呼ばれている。

ここでは、英語の臨体(代名詞)の場合でみてみる。


◯人を表す臨体は、母音で終わる  I、we、 you、he、she、they,who

◯ he と she は、摩擦音系の音をぺアにしてある

◯確定している物事を表す臨体は、 [t]または[ð] の音を含むものが多い  this、that、it、 they,there,then

◯不確定な物事を表す臨体は、[h] 音で始まる who、what、which、where、when、how、why

◯”I”がいる場所にある臨体は、閉鎖系母音 [I] [i] を含む here, this, these

◯ “I”がいない場所にある臨体は、開放系母音 [e] [æ] [o] を含む  there , that,those

◯場所をあらわす臨体は、[R]音で終わる      here,there,where

◯時間をあらわす臨体には、[n]音がよくあらわれる   now,then,since,when


こうした音象徴を<腰>で覚えたら、英語の身体感覚が少しわかりそうな気がする。

✳︎ 「臨体」については、https://note.mu/ymiura/n/n9dc7379435c0



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