英語用のOS =発音力と文法力をインストールすると、私たちの身体は英語のパフォーマンスをする
オペレーティングシステム(OS)とは、
「コンピュータのハードウェアとソフトウェアを管理する、最も基本的なソフトウェア」(坂村健『大人のための「情報」教科書』数研出版、2003年、220頁)
のこと。
OS が「最も基本的」である理由は、「ハードウエアを直接動かす」ためのソフトウェアだから。(同書220頁)
ということは、もし OS がなければ、ハードウェアは動かないことになる。
これと同じことが、外国語の学習にもいえる。
たとえ外国語のソフトウェア(語彙など)をインストール(暗記)したとしても、自分の身体(ハードウェア)は外国語のパフォーマンスをおこなうことが出来ない。
インストールしたソフトウェアとハードウェア(身体)をつなぎ、そのつなぎ方を管理する基本のソフトウェア=OS が必要だ。
ところで、普通のパソコンなら、ソフトウェアごとに OS をいちいち取り替える必要はない。
そのためか、人は日本語用のOS のままで英語のソフトウェアをインストールすれば、身体(ハードウェア)は英語のパフォーマンスをしてくれると思いがちである。
しかし外国語の場合、その外国語のためのOS をあらたに身体にインストールする必要がある。
英語用のOS =身体のパフォーマンスを管理するソフトウェアとは、発音力と文法力(とくに語順と冠詞の規範)である。
英語用のOS =発音力と文法力をインストールしてはじめて、私たちの身体は英語のパフォーマンスをする。
いったん英語用のOSがインストールされれば、自分の目的に合った英語ソフトウェアを順次インストールすることで、どんなジャンルの英語でもこなせる。
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