🔳 5-1 <実想・仮想・空想> <この文の話し手>の想いには、三つの種類がある(気)
言葉の世界のなかには、<この文の話し手>とみなされる存在がいる。
<この文の話し手>は、 ムード mood すなわち<想>をもつ。
英語の場合、<この文の話し手>がとる<想>には、実想・仮想・空想の三種があり、それを言葉に反映する仕組みがある。
実想 <この文の話し手>が、話の世界で「現実」だと思っているムード。たいていの場合、<この文の話し手>は、このムードを選択している。 It is raining.
仮想 <この文の話し手>が、話の世界で「仮想」しているムード。それが現実になる可能性もあると思っているところが、空想とのちがい。 If it rains tomorrow, I'll stay home.
空想 <この文の話し手>が、話の世界で現実性のない空想だと思っているムード。<この文の話し手>が、話の非現実性を自覚しているかどうかが、仮想と空想を分けるポイントである。空想を表すには、実想や仮想とは異なる独自の表現をとる。これがいわゆる「仮定法」である。 I wish it was raining now.
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