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概念は体系をつくる

辞書の見出しには、たくさんの語があげられている。

それが概念のリストである。

私たちは、自分の個人的な認識を、辞書に載っている社会共通の概念を使って表現する。概念は社会共通だから、お互いの認識が伝達しあえる。

概念は、みんなで使ううちに洗練され、互いに関連づけられて、きれいな体系をなすようになる。

たとえば、次の表は小学校で教える日本語の「こそあど」の概念体系である。


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とてもきれいに並べることができるが、これは、概念どうしがすりあわせをしながら、いわば自然にできた秩序である。

われわれはふだん意識していないが、こうした秩序だった概念群を、自分の認識の表現に使っている。

英語にも、こうした概念の秩序がある。

英語の概念がもつ、隠れた秩序を明らかにする。

それができたなら、個々の概念の特徴が明確にわかり、われわれは自信をもって使えるようになるだろう。

それがトランス・グラマーのねらいである。

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