Meghan さんは本当に「メーガン」さん?
さきごろ英王室のヘンリー王子と結婚した Meghan Markle さん。
Al Jazeera を見ていたら、アメリカ人だというだけでなく、離婚歴があり、母親がアフリカ系(biracial)だということが、英王室の歴史にとってどういう意味をもつかということが話題になっていた。
ところで、Meghan という名前のことだが、日本では「メーガン」と報道しているようだ。
じつは、英語には「エー」という音がない。「アー」「イー」「ウー」「オー」に似た音はあるが、「エー」がないのだ。
しかも、アクセントのない母音つづりは、あいまい化するか、読まないですませてしまう。だから、語尾の -gan は「ガン」というより、「グン」に近い。
すると、Meghan は、「メグン」とか「ミーグン」、または「メイグン」となる。どれが近いかは、本人に聞くのが一番。
だが、「メーガン」にもいいところがある。それは、われわれにとって、なぜか「メーガン」がいちばん人名らしく聞こえるし、つづりを想像しやすいことである。
日本には、こうして名前まで日本語風の音に訳す?文化がある。
こういうことは他の言語にもある。元の発音を微妙に変形することで、はじめてその言語にとりいれることができる。
いいかえると、英語なら、英語の発音で話したとき、その語はようやく英語の世界に入れるということである。
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