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明治の女学生の袴は英語が目的だった

明治になると、女学生が袴(はかま)を身につけるようになった。

そうなったのは、なんと英語の授業のせいだという。

1870年以降、外国人居留地だった築地や横浜に、フェリス女学院などミッション系の女学校があいついで設立された。

当時の授業は、英語の教科書を音読する洋学が中心。

しかし、畳に座っていると日本の女子学生は邦楽風の発声になりやすいので、しっかりと外国語の声を出すには椅子のほうが適していた。

しかし、椅子に和装だと裾が乱れる。

そこで女子学生が男性の袴をはくことが認められたのだという。(朝倉まつり『この制服が人をつくる』真珠書院、2009年)

剣道などでも使われる袴を着用することで、身体意識に機動性を与えたところもあるだろう。

英語の発音をきたえるときは、服装や姿勢にも気をくばり、喉を広げてしゃきっと頭に声を通すとよい。

なんなら、明治の女学生のように袴をはいてみるとか...

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