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 ここ数年、全国各地で竹の花が咲いたというニュースを聞くことが多くなりました。竹の花は100年ごと咲くといわれ、開花した竹林は一斉に枯れてしまうそうです。

竹林は一つの生命体

 竹林は全体が地下茎で繋がっている一つの植物で、。毎年地下茎が伸ばし、筍を生やし、徐々に大きくなっていきます。
 こうして地下茎と筍で増えていく竹は、毎年花が咲いたりすることがありません。
 では「無限か?」というとそうではなく、他植物と同じく寿命があり、寿命を迎えると竹林自体が枯れます。
 寿命が近くなると竹も花を咲かせ種で子孫を残す準備をします。これが竹の一斉に開花すると竹林が枯れるといわれる理由です。

竹の寿命は20年、竹林の寿命は100年

 竹1本の寿命は真竹で20年ほどといわれます。筍からたった3~4ヵ月程度で成長してしまうのに寿命が20年もあるのは驚きです。
 そして、その竹で生息域を広げていく竹林全体の寿命は100年から120年といわれています。樹木と比べるとこちらはそれほど長命という感じでないです。

竹の一斉開花は不吉の予兆

 竹が一斉に開花するのは不吉な出来事の前ぶれといわれます。
 確かに普段は花をつけないクセに咲いたら咲いたで、竹林全体が枯れるってんですから、まるで集団で枯れていくように見えて気持ち悪いのかも知れません。

実際に見たことがある人は少ない

 何せ100年周期です、前回枯れた年に生まれた人でも次に竹林が枯れるのを見れるのは100歳になってから・・・・そりゃ見れるわけがありません。実際そこまで竹林を気にしている人もいませんしネ。笑
 一生に一度見れるか見れないかの竹林一斉枯死ですから、それもまた不吉な感じを増長させてるんでしょうねぇ。

6年前に花を見たはずの竹林は今の元気

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 そんな竹の花、実は6年ほど前に見たことがあるんです。
 その時はまだまだ勉強不足で、こりゃ竹材を取る場所が無くなってしまう!と焦っていましたが、結局その竹林は今の元気に他の樹木を圧倒しながらシェア拡大中です。笑
 竹細工というと真竹。そして真竹といえば「タケ類天狗巣病」という知識を得た今では、これはその病巣だったという認識です。まあ、この病気も進行しすぎると竹林枯死に繋がるよくないものではあるんですけどね。

一部地域では一斉枯死は起こっている

 6年前に私が見たものは「タケ類天狗巣病」だったと思いますが、実際にここ数年は各地で竹林の一斉枯死が起こってます。
 だから実は全然安心できないんですよね、竹細工をやってる人間としては・・・。
 ただ、真竹が全国で同じタイミングで枯死することはないのかなと思ってます。今は伐採出来る竹林を増やしておくことが大事かもしれません。

 
 
 



 





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