ここが違う!日本とスウェーデンの公共交通機関比較
こんにちは。
今回の記事では、日本とスウェーデン・イェーテボリとの公共交通機関の違いについて紹介します。実際にスウェーデンで公共交通機関を利用する前に知っておくといいかな、と思います。
違い① 車内精算なし
別の記事で、公共交通機関を利用する手順について紹介したのですが(リンクは最後に貼っておきます)、スウェーデンでは乗車時にカードをスキャンするだけで、日本で見られる降車時の精算はいっさいありません。そのためバスから降りる時に長蛇の列…なんてことは起こりえません。
違い② ベビーカー、歩行器、ペットと乗車可
スウェーデンの乗り物は車内が広く作られているため、ベビーカーや高齢者の方が使われている歩行器も一緒に乗車することができます。写真の赤枠の部分がベビーカーのための場所です(写真はバス内)。乗り口の真正面にあります。
新しい車両であれば、乗り物の作りもノンステップです。特に小さいお子さんがいらっしゃるお母さんや高齢者の方々にとっては、非常に優しいですね。
ペットに関しては、公共交通機関だけではなく、デパートなどにも連れ込み可です。飲食店もOKですが、多くは店の外にペットを繋いでおくためのスペースがあったりします。しつけはきちんとされているので、犬が電車やバスの中で吠える、なんてことはありません。
違い③ バスの側面に行先表示がない
日本の市営バスは、バスの側面に出発地点から経由するバス停の名前、終着点を確認することのできる電子掲示板があるのが普通ですが、スウェーデンのバスにはそれがありません。それでは何で経由地を確認するのかというと、方法は二つあります。
①バス停に貼ってある時刻表で確認する
以下の写真の赤枠で囲ってある部分のように、バス停に経由地が書いてある時刻表が貼ってあるので、それを見て確認することができます。
②アプリで確認する
Google playなどから以下のようなアプリが無料でダウンロードできます。
特に長期滞在される方は、自分のスマートフォンにダウンロードしておくと重宝します。
使い方はいたってシンプルで、出発地点と目的地点を入力して検索すると、最適なルートをいくつか表示してくれます。このアプリの使い方や見方についても、別の記事でまとめますね。
違い④ 停車ボタンを押さないと停まらない
日本のバスや電車とは異なり、スウェーデンは降りる時に停車ボタン、あるいはそれに値するものを押してしっかりと”降りる”意思表示をする必要があります。Trumの場合、日中はすべての駅で停まるのですが、早朝や深夜の場合は乗客も少なく、停留所に人がいない時は基本的に停まりません。バスの場合は、時間帯に関係なく停留所に人がいない時は停まらないため、降りる前に降車ボタンを押す必要があります。
バスや新しい車両のTrumでは、車内にこのような停車ボタンが至るところにあります。
古い車両のTrumには、ワイヤーのようなもの(下写真の赤丸で囲った部分)が窓際にとりつけてあります。
降車時にこのワイヤーを力強く引っ張ると、降車ランプが点灯します。
早朝・深夜にTrumを利用する際は特にお気をつけください!
違い⑤ 遅れてもアナウンスなし、理由不明
ここがもしかしたら一番大きい違いかもしれません。スウェーデンのTrumの駅には日本のようにスピーカーが設置されていないため、遅れているかどうかは駅にある電光掲示板かアプリで確認するしかありません。車内アナウンスもありますが、アナウンスはスウェーデン語なので理解できない…。遅延理由も分かりませんが、聞くところによるとメンテナンス不良による欠便や遅延が多いとのこと。遅延がひどく、後発の便と駅の到着時間が重なる場合は、そのまま欠便になることも多いです。時間には余裕をもって行動することが一番ですね。
いかがでしたでしょうか。個人的にはベビーカーやペットと一緒に乗り降りできる点が一番印象的でした。日本の公共交通機関は世界一、とよく言われますが、スウェーデンもそれほど不便は感じません。Trumのような路面電車は日本ではそれほど多くないので、その点も非常に新鮮です。
海外に行った際は現地の公共交通機関を楽しむのも、また一味違った経験ができていいと思います!
それではまた。Vi ses!
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