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終わりと始まりが重なった。不思議な符号。

年末、はっとしたことがあった。

12月25日、最後の債権者集会が終わり、帰りぎわ、「これで株式会社アヴァンティは消滅した、ということです。お疲れさまでした」と申立人弁護士に言われた。昨年1月4日に倒産して、3月から計4回の債権者集会が終わった。破産財団が管理していた事業が全て終了した、ということだ。

寂しいようなやるせないようなほっとしたような、なんとも表現できない気持ちになった。その時、ハタと気づいたのが、「12月25日って、フロイデギズモの設立日だ!」ということ。

7月から株式会社フロイデールで吉谷愛社長と2人で新規事業開発をスタートし、9月から続々と社員が入社してきた。吉谷社長の思惑で、新事業部ではなく、分社独立するということになり、新会社の名称をみんなで考え始めたのが11月。2月くらいに登記する予定だったが、またまた吉谷社長の思いつきで急転直下、12月に登記をすることになった。直前に、「出資しませんか?少しでも」と言われ、ほんとに少しだけ出資して株主になった。印鑑証明を用意し、ハンコを押したのが前日。12月25日を登記の日とするのは、吉谷社長が決めた。

債権者集会の日程は、裁判所が決めたもの。
9月の3回目の債権者集会終了後、裁判官と管財人、申立人弁護士の間で4回目の日程が検討され、「あいてますか?」と聞かれ、「あいてます」と答えただけ。

どちらも、私の意志は全く入っていない。
なのに、1日もずれることなく、ぴったりと、終わりの日と始まりの日が重なった。なんて不思議な符号。

2月10日にフロイデギズモの設立披露パーティのゲストで、私が公開インタビューすることになっている東京大学名誉教授の上野千鶴子先生にそのことをメールすると、
「一区切りつきましたね。おめでとう。あなたの節目に立ち会えてうれしいです。うえの」
と即座にメールが返ってきた。
思わず涙がこぼれた。

12月25日は終わりで始まりの記念日。

*上野千鶴子先生は、2月9日(日)「天神キャリア塾」でも講演していただきます。こちらはどなたでもご参加できます。

#アヴァンティ #フロイデギズモ #再生



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