フロイデギズモ設立パーティrectangle_large_type_2_7cf45122754b1217c97a9166987ae960

吉谷愛社長と一緒にWeb制作会社を立ち上げた経緯

「村山由香里」の初仕事

昨年の7月から、株式会社フロイデールで非常勤執行役員として、吉谷愛社長と一緒に仕事をしている。
元アヴァンティ村山社長とWeb制作会社「フロイデギズモ」を立ち上げた理由」というコラムで、その経緯を書いてくださっているので、私は私の視点で書いてみたい。

1月、アヴァンティ最後の仕事をやり切って終わった後、
これから何をしていいのやら、何も思い浮かばないまま、とりあえず開業届けを出し、アヴァンティの残りの仕事をしたりしていた春、

「そろそろいかがですか〜?」と
何人もの年下女子から食事を奢ってもらう、という事件が多発していた。
「お礼がしたいんです」という言葉に、素直にご馳走になっていた。吉谷社長はその中の1人だったと思う。吉谷社長は太っ腹で、ランチでなく、ディナーだった。今泉の華味鳥で水炊き。

そして、仕事の依頼をもらった。

「新しく会社を作るので、3人のトップのインタビューをしてほしい」というもの。3月、アヴァンティで契約していた福岡県医師会の広報誌の仕事を個人で受け仕上げたものの、1人になった「村山由香里」に依頼された初めての仕事だった。

発信者でありたい

私はこれからどう生きていくのか、ずっと悩んでいた。
広報誌やパンフレットを作る仕事はできる、イベントもできる。でも、したいのか?

「下請けでなく、自ら発信したい」
そう、確信した。

20代半ばから約35年ずっとしてきた仕事は、小さいながらもメディアの仕事だった。自分の問題意識を活字にしてきた。メディアは、いわば、メーカーだ。下請けではない。会社として、企業の広報誌やパンフレット制作の仕事はかなりした。しかし、会社の軸は、自ら発信する「メディア」だった。

アヴァンティオンラインをもう一度買い取ったらどうだろう、と考え、相談したのが、吉谷社長だった。

ものすごく一生懸命、考えてくれた。
警固のロンハーマンカフェに、部下の男性を何人も連れてきて、話を聞き、検討してくれた。「Webメディアはやめた方がいい、儲からない」という結論だった。儲からなくてもいいんだけどなあ。私が私でいられる場所がほしい、それだけなんだけど、そう思った。1人の男性社員が、「東京では、雑誌のライターがWeb制作会社を作って成功している。村山さん、編集に強いWeb制作会社を作ったらどうですか?」と。

「週に何日、joinできますか? いくら必要ですか?」

1週間後、「事業計画を作ったので聞いてほしい」と連絡があり、パワポを使ってプレゼンをされた。
フロイデカムラックの障がい者の人たちと、ライターの女性たちでWeb制作事業をする。「障がい者×女性」と、どーんと書いてあって、「マイノリティ」と括られていた。

ライターは女性たちを集めようと思いますが、「マイノリティ」という括りは違う。「プロ」のライターです。

そう言うと、同意され、「編集に強い新しいWeb制作事業を作る、これは、村山さんありきの企画なんです」。
アヴァンティでWeb制作の仕事はしていた。10年くらいで150本くらい。しかし、優秀な社員がやっていたことであって、私はWebは門外漢。
フロイデールはそれでいいという。さらに、

「週何日joinできますか? あといくらあったら生活できますか?」

6月は、とりあえず講演の仕事が3本入っているけど、先の見通しは何もない。お金は底を尽きようとしていた。
「週2日くらいかなあ」。金額も言い値でOK。

そんなこんなで7月から株式会社フロイデールで、新規事業開発の仕事を始めることになった。実は、私のキャッシュフロー的に危機一髪の時だった。吉谷愛社長は私の恩人なのです。

いきなり、「天神キャリア塾」を開講する。
「場」という私のメディアが誕生した。

「発信者でありたい私」はどうなったのか?
いきなり、始めるんです。同時期に、イベントを。

アヴァンティオンラインを買い取ってくださった、でんホームの藤本香織さんから、「復活パーティしましょう!いつしますか?」と春くらいからずっと言われていた。毎月のように連絡があってちょくちょく会っていた。本当に心配してくれていたんだと思う。「村山由香里さんの再起を応援する会」(タイトルは正確には不明)みたいなFBのグループページを立ち上げていたらしい。

再起なんで全然できてない。重い腰をあげ、7月、「1回こっきりのパーティとかでなく、継続してやるセミナーみたいなものをしたい」と相談した。

アヴァンティでやってきたことは、
1、雑誌で情報を「発信」すること、
2、読者を集めて刺激とネットワークの「場」を作ること
の2つ。
「女性だからとあきらめなくていい。あなたには可能性がある。一歩前に出よう!」
そんなメッセージを、誌面とイベント(=場)で伝えてきた。
いまの時代、「発信」はSNSでできる。ならば、「場」を作ろう。

「天神キャリア塾」と名付け、7月から8回分のゲストを決め、依頼し、準備を進めた。7月10日にFBイベントページを立ち上げ、31日の1回目の「天神キャリア塾」に来てくださったのは70人。倒産しても、自己破産しても、期待して応援してくださる人たちがいる。本当にうれしかった。

始めると、動画を撮ってくださる方が出てきて、「天神キャリア塾」のホームページを作りましょうと提案してくださったり、協賛する企業が出てきたり。まさにこれは、「天神キャリア塾」という場がメディアになっていく、ということなのではないだろうか。

なぜ、7月だったのか?
理由は2つ。
1、フロイデールでの仕事が決まり、金銭的な安心感がやる気につながった。
2、WEWORKに入居していて、入居者はイベントを無料で開催できる。ステキな場所でスタートできる。

そして、何より、応援し、支援してくれる仲間がいたから。
私自身が発信者であり続けたかったから。

新会社「フロイデギズモ」

フロイデールでは、吉谷愛社長が、一生懸命に私を活かす方法を考えて、Webサイトに私のインタビューをコンテンツとして入れる、というアイデアを産み出した。
そして、経営者としての私の経験もどうも活かされているようだ。

株式会社フロイデールの1事業部と思っていたが、くるくると頭の回転の良い吉谷愛社長は、新会社を作るといい、あっという間に会社を設立された。
私もほんのちょっぴり出資して株主になった。

アヴァンティ倒産から1年で新しいことが始まった。
60歳のリスタート。雑誌からITへ。
たくさんのみなさんに支えられ、応援いただき、本当に感謝でいっぱいです。

そして、画像のように、フロイデギズモの設立披露パーティを開催します。
フロイデギズモのWeb制作のキモは、「インタビュー」というコンテンツなので、当日は私の公開インタビューから始まります。インタビューのお相手は、東京大学名誉教授の上野千鶴子先生。
いくつになってもチャレンジャーな私です。

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