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時空観マップで「プロダクトマネージャーの未来」を考えてみたよ!

プロダクト筋トレとは

「プロダクト筋トレ」とは、プロダクトづくりに関する知識や考える力をつけるための思考の筋トレのこと。プロダクトに関わる全てのひとが自由に参加できるSlackコミュニティです。

3000人突破イベント!

本記事では、8月10日に開催された「3000人突破イベント」の4つのワークショップのうち「進化思考〜時空観マップでプロダクトマネージャーの未来を考える」についてご紹介します!

※進化思考?時空観マップって何?という方は以下の記事をご参照ください

ワークショップの概要

ワークはmiroで実施しました。参加者はファシリテーターを含め13名!

miroの全体像
実施概要はこんな感じ

miroの自己紹介エリアには「超個人的に今いちばん進化させたいx」を記入する付箋があり、参加者の皆さんの個性や願いを垣間見ることができる😊

「進化思考」に初めて触れる方が多いですね👀

まずは変異ワーク

まずは頭を柔らかくするために「プロダクトマネージャー」を9つのパターンで変異させてみました。3分くらいで実施したのですが、さすがプロ筋の皆さんは瞬発力が高い!ほとんど説明してないのにいい感じに埋まっていきます。欠失と擬態が多めなのは職業柄でしょうか。

時空観マップで観察

時空観マップで観察

解剖→系統→生態→予測の順番で、付箋にキーワードを入れていきます。
こちらも皆さんあっという間に埋めていく…プロダクトを作ってる皆さんとこのワークはとても相性がいいのかもしれません🤔

「解剖」エリア

最初はスキルや知識、マインドセット関連のキーワードが入っていったのですが、系統、生態と進んで「予測」エリアに「疲労」が入ったあと、改めて解剖エリアに戻って「体」「精神」などが追加されました。
そう、プロダクトマネージャーはスキルやマインドセットだけで構成されているのではなく、生身の人間なのです…!当たり前だけど!

「系統」エリア

はじめは「プロダクトマネージャー」という言葉が一般化する前に存在したさまざまな職種の名前が入ました。
そのうち「たとえば古代におけるプロダクトって何だろう?」という話から「宗教家」「哲学者」などのキーワードが追加されました。このあたりの話はまた改めて掘り下げてみたい気持ち👀

「生態」エリア

生態は4つの適応のなかでいちばん難しいと言われているのですが、今回は最も埋まるのが早かったです。プロダクトマネージャーが「常に多くのステークホルダーとコミュニケーションをとっていくお仕事」だからかもしれませんね。しかも、かなり壮大。

「予測」エリア

予測は、皆さんの「心の声」があふれていてとてもリアルな内容です。みんな疲れてる?大丈夫…?「PMを自分の子供に勧められる職業にするためには?」という問いはグサリと刺さりました。持続可能なあり方を考える必要がありそう…。

予定よりもサクサク進んで時間が余ったので(ワークショップでこんなことは稀ですよね、すごい!)、みんなで付箋を埋めてみた時空観マップを俯瞰しながら、どの部分にどんな変異を起こせたら「プロダクトマネージャー」の未来がもっと良くなりそうか?を考えてみることにしました。

いろんな変異(ソリューション)が出てきたあたりで時間切れ!とても充実した50分でした。

プロダクトマネージャーの未来について

うっすらと見えてきた「課題」=うまく適応できていない部分

以下は「予測」エリアを拡大したもの。「このままいくとこうなりそうだな」と思ったのは以下の付箋です。確かに。。

二極化:
PFと小規模サービスに分かれ半端なサイズのプロダクトが少なくなる

そして、課題っぽい付箋を黄色にしてみました。濃い黄色の付箋は対話が弾んだテーマです。

皆さんの心の声がダダ漏れている

一番気になったのは「PdMを自分の子供に勧められる仕事にするには?」という付箋。現状では勧められない…ということですよね。その理由は、以下のような付箋に現れています。

1:孤独(ひとりPdM)
2:学ぶべきこと多すぎ(技術・ビジネス・UX全部学ぶのつらい)
3:疲労(業務量多い・働く時間が長い)

PdMの皆さんの心の声がmiroから滲み出ています…😢

これからのPdMに必要なソリューションとしての「変異」

しんみりしてしまいそうなキーワードが並びましたが、ここで「9つの変異パターン」を参考に発散タイムを実施。とにかく常識にとらわれず、変異させてみたところ、たくさんのアイデアが出ました!
本来は適応の予測のワークショップ(フォアキャスト・バックキャスト)で必然性の高いアイデアを絞り込んでいくのですが、今回は時間の関係でそこまでできなかったので、すでに導入しはじめている企業もありそうな「割と近い未来のソリューション」をピックアップしてみました。

1:孤独(ひとりPdM)問題
スタートアップPdMあるあるですね。この課題について、めっちゃうまくいってる未来をイメージしながら変異させてみます。
→増殖:PdMにメンターをつけて「ひとり」じゃない状態を作る!

2:学ぶべきこと多すぎ(技術・ビジネス・UX全部学ぶのつらい)問題
これもPdMの皆さんの負荷になっている部分かと思います。この課題について、めっちゃうまくいってる未来をイメージしながら変異させてみます。
→分離:ビジネス・テック・UXのPdMでチームを組む!

3:疲労(業務量多い・働く時間が長い)問題
要因としては、関係者とのコミュニケーションコスト(調整・説明・合意形成)の負荷の高さ、前提認識が揃っていない、会議が多い、などが挙げられていました。この課題について、めっちゃうまくいってる未来をイメージしながら変異させてみます。
→擬態:デザインシステム的な感じでPdMシステム作る!

いかがでしょうか?もし「すでにウチでやってるよ」という方いらっしゃいましたらぜひお話を伺ってみたいです!

おわりに

さまざまな付箋を眺めながら強く感じたのは、皆さん「孤独な戦い」をしているんだな…ということ。プロダクト筋トレコミュニティの存在意義は、まさにそこにあるのかもしれません。

本ワークショップに参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!とても楽しかったです。今回参加できなかった皆さんも含め、また色々なテーマでワークしてみたいなと思っています。今後ともよろしくお願いいたします😊


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