ゲーム:ナツノカナタ

早期アクセスの頃にやってから以来全然できなくて、GWにやっと最後までできました。全部で12時間位。慣れている人は10時間切れると思います。

元々ポストアポカリプス系が好きで、アクションよりは物語性があるほうが好きなので、楽しくプレイできました。クリアした後の浸れる感じはたまりませんね。作品の括りとしてはADVとありますが、ノベルゲームかなと言う印象をもっています。

本来、物語を読ませることとゲームとして作業をする面白さを両立させることは難しいと思います。物語は面白いんだけど作業ゲームだな、とか、ゲームとしての作業は面白いけどシナリオの必要性が希薄になるとか。
本作は物語の背景が、インターネット、コミュニケーションであるのでコンピュータでゲームをするモチベも失わずにプレイできました。あと、早期プレイしてから時間が経ったこともあるのですが、早期版よりもゲーム性がかなり上がったように思いました。ここも飽きなかった理由かと思います。

物語の背景は興味深かったのですが、本作の中で主題(問題提議)がどこにあるのかがはっきりしていないように感じました。ゲームの背景として、時系列に関係ない並列的な問題が複数、読み物やゲームを通じて提示されていくのですが、ゲームを進めていく度に主題が変わっていく感じがしました。ゲームを終えた後に作者インタビューを見ると、それが作者の意図だったのかなと思う一方、1つのゲームとしては主題を1つに絞ってくれたほうが、ゲームが終わった達成感がもう少し感じられるかなとも思いました。

とはいうものの、こうして色々考えたり、浸れるのはゲームの醍醐味だと思います。作品に思い切り浸れるように、背景画や音楽にも非常にこだわりを感じました。「ナツノカナタ」とありますが、夏でなくても十分に楽しめます。

既に配信が多くされていますが、配信を見ずに(ネタバレを見ずに)クリアできて良かったです。いいGWでした。


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