見出し画像

【旅日記】京都長期滞在記(3) 源光庵から仁和寺へ(後編)


建勲神社と船岡山から京都の街を見下ろす

大徳寺を出たあとは、北大路通を西へ向かいますが、その前にちょっと寄り道をします。
寄り道したいのは、船岡山です。ここは朱雀大路のほぼ真北にあたり、平安京を一望できる場所で、この地で平安京を定めたと言われています。

船岡山の麓にあるのが建勲神社。明治時代の創建ですが、天下統一を進めた織田信長を祀った神社です。建勲神社からは、東向きの京都の東山方面を望むことができます。

建勲神社
建勲神社からの眺め
建勲神社 中には戦国時代の武将の絵が飾られている

建勲神社はもう船岡山の中腹にあります。神社に参拝して、遊歩道をしばらく歩くと船岡山の頂上にある公園に着きます。
残念なことに、ちょっと気が生い茂っていて眺めはいまひとつでした。

船岡山から京都市街を望む

公演を反対側に降りると北大路通りに戻り、そこで西へ向かうバスをつかまえます。こちらの方面は、金閣寺もありバスは大勢の観光客で賑わっているというか、ラッシュのような混雑でした。
今回は金閣寺はスルーさせていただき、そのまま龍安寺へ。

龍安寺で湯豆腐をいただく

誰もが知っている枯山水のお庭がある龍安寺は平日にも関わらず、とても多くの観光客で賑わっていました。八坂以来の多くのインバウンドの観光客に出会った感じです。
龍安寺のお庭の周りもこんな感じ。日本人は少なかったです。

龍安寺

京都の日本人の観光客といえば修学旅行生も多いですが、この時期中高生は
あまり見かけず、龍安寺とこの先の仁和寺では修学旅行の小学生を見かけました。ただ、団体行動ではなく、観光タクシーに分乗、タクシーの運転手がこどもたちを案内していました。

龍安寺はお庭だけでなくとても境内が広く、散策路も気持ち良かったです。
その散策路の途中に、湯豆腐をいただける別邸的な建物がありました。
京都滞在中に一度は湯豆腐をいただきたいと思っていたので、迷わず入店。

靴を脱ぎ、お庭の見える畳の大広間で湯豆腐をいただくことができます。テーブルが20強ありましたが、もう閉店間際だったせいか、数組しかいらっしゃらなくて、窓際のお席に座ることができました。

湯豆腐は、かなりの量でして、まあはっきり言えば2人前でしょうか。
七草とともに鍋に入っており、火鉢の上に置かれますので、ずっと熱々のままいただけるのはとても良いですし、風情があります。
量はありましたが、シンプルな味ですのでペロリと美味しくいただきました。

湯豆腐をいただける茶店
七草の入った湯豆腐

龍安寺を出て、さらに西へ向かうと仁和寺に到着です。

「そうだ、京都行こう」の仁和寺

仁和寺といえば、「そうだ、京都行こう」のテレビコマーシャルで、春の満開の桜が印象的だったところですが、私としてはここも初めての訪問です。
ここも境内がとても大きなお寺です。境内を拝観するのは無料、御所庭園と宝物館である霊宝館は拝観料が必要です。

仁和寺の二王門

これまた仁和寺の象徴のような大きな二王門をくぐると、左手に御所庭園の拝観受付があります。
まずはこの庭園を拝観しました。

庭園に入るにも立派な門があり、そこを進んでいくと御殿入口となります。御殿というくらいですから、また御所庭園ということですから、皇室のために作られた場所ということになるのでしょうか。内部は、書院や寝殿などが廊下でつながる寝殿造りの構造になっています。

拝観料をとるだけあって、立派なお庭です。掃き清められた広大な白い庭はお寺の中とは思えません。遠くに見える門も御所のそれに似ているように思います。

仁和寺の御所庭園

書院から神殿の方へと歩くと、藤井聡太さんが竜王戦を戦う予定のお部屋がありました。いやいや、こんな立派なお部屋で対局するんですね。凡人としては、なんかそれだけで緊張してしまいそうです。
実際、私が訪れた数日後に竜王戦がありテレビで、このお部屋で対局する藤井聡太さんが映っておられました。

竜王戦対局記念のポスターなど
竜王戦対局のお部屋

さて、御所庭園を堪能したあとは、さらに広い境内を散策します。
御室の五重塔は、とても美しいです。
経蔵、金堂、観音堂など、ひとつひとつのお堂が全て国宝や重文のもので、圧倒されます。それにしても、御所庭園は結構人がいましたが、奥の方は本当に人がまばらでゆっくりと拝観することができました。

仁和寺 五重塔

大徳寺も広かったですが、仁和寺も広かった。足が流石に疲れてきました。
まだまだこのあたりに寄りたいお寺は多いのですが、この日はここで打ち止め。京福電鉄の御室駅まで歩いて、そこから帰ることにしました。

京福電鉄 北野線の電車

京福電鉄北野線はまだ乗ったことがなかったので、とりあえず終点の北野白梅町まで乗ってかり折り返し、嵐山線に乗り継いで大宮へ。そこからバスで河原町まで帰りました。この日はよくバスに乗りました。一日乗車券でも良かったかもと思うくらいでした。












この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?