「GWを終えて…」

GW中は読書をする時間、映画を観る時間、運動する時間等単に1日だらだら過ごさず、時間を活用できたと思います。期日を決め本を読むということが、GWの時間の使い方にメリハリをつけることができたと思います。今まで期日を決めて本を読むことはありませんでしたが、今後取り組んでいきたいと思います。

GW中の読書本 「ロジカル・シンキング」
下記にロジカル・シンキングについてまとめました。参考なれば幸いです。

ロジカル・シンキング(ロジカル・コミュニケーション)とは
→論理的に自身の考えや見解を相手に伝え、相手にその内容を正確に納得してもらうこと。

なんで、上記が必要なのか。
取引先や上司や部下等のビジネス上のコミュニケーションの相手に、自分の考えを分かりやすく伝え、納得してもらうことで、円滑に物事が進むため。
→論理的に説明ができていないと、相手に自分の考えが伝わらず、トラブルが発生したり、会議の時間ロスになる。

ロジカル・シンキング(ロジカル・コミュニケーション)の具体的な中身
相手に自身の考えや意見を伝える際に、下記の3点について確認することが基礎であり重要。

①コミュニケーションの課題やテーマ
そのコミュニケーションにおいて、自分が相手に答えるべき課題は何なのかを確認することが重要。課題を確認し、それに沿った答えではない場合、相手は混乱しコミュニケーションは成立しなくなるため。
→ビジネスの現場では、課題に対して検討を進めるうちに、それまで見えていなかった課題が分かり、課題のすり替えが発生してしまう。
極端ですが、、、A団体にマイカー共済を推進すべきか否かについて課長から考えるよう指示があった際に、A団体では団体割が適用される会社独自の自動車保険があると分かった場合、会社独自の自動車保険があるA団体にどのように推進していくか、に切り替わってしまうようなイメージでしょうか。どのように推進するかを後日課長に回答した場合は、コミュニケーションは不成立。

②相手に期待する反応(=コミュニケーション後に、相手にどのように反応してもらいたいか)
反応は下記の3点に分別される。
1)相手に「理解」してもらいたい場合
2)相手に「意見や助言、判断等をフィードバック」してもらいたい場合
3)相手に「行動」してもらいたい場合
→求める反応を確認することで、相手に話す内容の範囲が整理される。報告事項の内容を考える際に、様々な情報をどこまで話すか迷った際に有効ではないでしょうか。

③課題やテーマに対する答え
課題に対する答えの要素は3つに分別される。
あわせてそれぞれの要素の注意点も認識することも重要。
(1)課題に対する答えとなる「結論」
注意点1
結論は「課題の答えの要約」であって、「自分の言いたいことの要約」ではないということ。
→ここを注意しないと上述した例のように、結論が課題に対する答えと一致しなくなってしまう。
注意点2
結論に「状況に応じて」「場合によっては」等の曖昧な表現を使用しないこと。
→具体的にどのような状況や場合のときであるかを明示することが重要。これらの表現は相互の共通認識を妨げてしまう。

(2)結論の妥当性を説明する「根拠」
注意点1
「Aが必要だ、なぜならAがないからだ」という表現しないこと。
例)マイカーの共済の目標達成までの残件数に対し、A団体で取り組みを行う。なぜならA団体はマイカー共済の推進をしていないからだのような表現では相手は納得しない。なぜ数ある団体からA団体を選んだのを説明することが根拠になる。
注意点2
データのような客観的な事実としての根拠なのか、判断や仮説等の自身の考えなのかを明示する必要がある。
→どちらであるかを曖昧にしてしまうと、信憑性が半減してしまう。
注意点3
条件や判断基準を提示すること。
→物事を評価・判断する基準を示した上で、課題に対する結論を説明しないと、聞き手は課題に対するその結論が正しいかどうかを判断することができない。

(3)結論がアクションである場合に、どのように実行するかを説明する「方法」
注意点1
教科書のような公理では人は動かないため、具体的に落とし込んだ表現を提示すること。
→これも極端ですが、、「他社保険と当会の共済の強みと弱みを見極め、最も差別化が可能な共済を推進したい」と考えているという表現は避ける。差別化の定義であったり、どのように推進するかを伝えることが大切。

注意点2
修飾語は物事を具体性の妨げるため使用しない。
→「A団体の推進強化を最重要課題と位置づけ、推進内容の抜本的に見直しをする」というような表現はしない。表現が具体的でないときは、「なぜそうなっているか」「どうしてそういうことが起こったのか」「なぜそういえるのか」を自問自答し、掘り下げることが大切。

また上記のような点を注意する他、情報を整理し論理的な「結論」「根拠」「方法」を組み立てる手法として、下記のようなアプローチが有効となる。

①話の重複・漏れ・ずれをなくす方法
話の重複や漏れ、ずれがあると相手の理解を阻害してしまうため、注意。そのような重複や漏れ、ずれをなくすために、グルーピングを活用し、課題に対する結論(答え)になる「全体」がどのような「部分」(要素)から構成されるかを明示することが重要。
例えば、、大阪推進本部の新事務所に自動販売機を設置することになったため、どのような飲み物があったらいいかを考えて欲しいと言われた場合、、、
「全体」自動販売機に入れる飲み物
「部分」として、価格帯で考えたり、どのようなときに飲むのかの目的別で考えたり、容量で考えたり、温度別で考えたり等…このように要素毎に分けて考えることで、話の重複や漏れを少しでも減らすことにつながる。

この要素分解は、年齢、性別、地域、質や量、期間(短期・中期・長期)等様々な要素で分解して考えることができるみたいです。日頃から課題に対する答えを考えるときに、自身の考えの他にどのようなことが考えられるか、またどのような要素毎に分けられるかを考えることが重要になるそうです。

②話の飛びをなくす方法
話に飛びがあり、つじつまが合わないと相手に理解することを拒否されてしまう。話の飛びをなくすために、課題に対する結論について、「なぜそういえるのか」を自問自答し、手持ちの情報や用意された材料から説明できるかを、検証・確認することが重要である。またその根拠から、「結局どういうことであるか」と自問自答した際に、結論にならなければならない。
業務上の経験が増えるほど、経験や思い込みがバイアスとなり話の飛びが起こりやすくなるため、得た情報をもとに先のグルーピングと組み合わせ、自問自答することが重要。

終わりに
自分の考えや根拠を説明する際に、見落としがないようにロジカル・シンキングを習得することは極めて重要だと思いました。訓練が必要とのことなので、何かのテーマについてみんなで考えてみたいと思いました。