令和の富士山

逮捕は有罪ではない

今年も色々な騒ぎがありました。その都度、テレビのワイドショーでは、物知り顔のコメンテーターさんたちがご高説をのたまってきました。これも何年間もそう。

とくに著名人が逮捕されたり、犯罪に絡んだりするともう大変。昨日までのスターはたちまち悪の権化、裏の魔女みたいな扱いです。

テレビ桟敷の人々は、なにせ「人の不幸は蜜の味」を楽しみたいし、週刊誌も人を褒めていたら売れない。知名人の転落ほど視聴率や部数を稼げるのが人間社会です。

ただし。それ故にこそ、コメンテーターのように影響力の大きい人は、「憲法」を熟読していただきたい。逮捕=犯人ではない。日本はかつてdue process of law、法定手続きの保障が不十分で、人権軽視につながると問題視されたものです。憲法や刑事訴訟法はこの反省を込めて大きく変わったはず。

なのに、大衆メディアは相変わらず戦前の憲法、刑訴の世界にあるような気がしてなりません。

憲法は9条だけではないのです。影響力のある方々ほど、留意していただきたいと感じています。

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