人民広場

いつまで?中国の秋波

今週初め、中国は上海で日中資本市場フォーラムが盛大に開催されました。具体的な成果としては、東証と上海のETF相互上場に加えて、両国の証券業協会をベースとした人材交流や情報交換に関する覚書調印が行われました。

中国側主催の夕食会の会場からは、小雨に煙る外灘の夜景が見事で、横光利一が描いた往年の国際都市が蘇ったかのようでした。日中双方の証券人が交わすワインや茅台酒(昨今の中国で、しかも公的な場でマオタイのような高級酒が出されることは非常に稀。特別待遇です)からは、中国側の熱意が迸っていました。

日本側ももちろん友好ムードで応えていました。ただ、本音の部分では、尖閣以来の諸々に、かなり複雑な思いがあるようです。昔の流行歌ではないが、「体の傷なら治せるけれど、心の痛手は」回復に時間がかかるということです。

上海取引所の新たなベンチャー市場、科創板の話題で盛り上がる中国。ともあれ、サステイナブルな日中関係を期待したいですね。


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