梅

就職前の勉強法

大学受験生が血相を変えている時期ですが、就職前の大学生たちは、卒業旅行だ、飲み会だ、と最後の青春?(と思い込んでいる。まだまだ青春は続くんですが)を謳歌している人々が多いのでは。

他方、内定先から業務に関する資料やテキスト、社内試験向けの教材を山ほど送られゲンナリしているケースも多そう。でも、受験のプレッシャーとはかなり違って、余裕がありますよね。

そこで提案。就職までの一か月余り、もう一回、継続集中勉強をしてみたらどうでしょう?

ただし、仕事のスキルではない。それにつながるかもしれないけど、これからの人生を豊かにしていく「基礎の基礎」勉強を、です。

具体的には、英語、歴史、数学のどれかをお勧めします(全部やったら本当の受験勉強になっちゃう)この中の一つを選んで、一か月間、毎日2時間から3時間くらい、大学受験時代の復習をしてみるのです。

英語なら、高校時代の文法の教科書(そんなに厚くないし)を全ページしっかり復習しつつ、スマホなりオーディオ機器なりでリスニングをやる。文法とリスニングの比重は3:1くらいかな。余裕があれば、これらに加えて、英書を毎日10ページずつでも読むと良いかも、です。

歴史なら、世界史でしょう。これも高校時代の教科書を、一か月かけてしっかり復習。主要な年号も思い出しましょう。毎日10ページの熟読で、ひととおり終わります。相当程度、通史に自信がある人であれば、近現代ヨーロッパ史とアメリカ史が旬ですね。

そして数学。文系の人は苦手意識が強いので、教科書ではなく書店で売っている、大人向けの分かり易いハウツー本でも構いません。関数や微積分は考え方を身につけているだけで、これからの人生を豊かに出来ますよ。

こう書くと、なんだい、詰込み型の受験勉強をまたやれって言うの?とブーイングが来そうです。

でも、ある段階までは知識を備えないことには、先がない。知識を得たうえで、既成概念を見直して批判的に考えることも可能になる。あるいは、本物と偽物を見抜いていく基礎になるものだ、と思います。

知識軽視のゆとり教育の犠牲者がいかに多いか?現在のアラサー、皆さんのちょっと先輩はその犠牲者なんですよ。

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