"モテコーデ”という概念に永遠のさよならを告げた話
私が好きで着る服装は、”男ウケ”が悪いと言われる。
女子には好かれるけど、男ウケは良くなさそうだよね、と。
夏だったら白い無地Tシャツをジーンズにインして、厚底の黒いスポーツサンダルに真っ赤なリップにおおぶりピアス、という感じ。
そうかぁ、、せっかくならウケがいい方がいいよな、と思って、せめて初対面の男の人と会う時は少し、いわゆる”モテコーデ”を意識している時期もあった。
”モテコーデ”の典型と言えば、可愛らしいピンクかベージュのワンピースに、華奢で揺れるピアス、2~3cmのヒール、あたりなのかな。
でも、「いや、何のためにこんなことしているのよ私、、」と、ふと思ってしまった。
自分がしたい服装を我慢してまで、私は相手に何を求めているんだ、と。
その人に気に入られたい?
いやいや、素の自分が好きなものを隠して気に入られても全然嬉しくなくないか。少なくとも私は嬉しくない。全然嬉しくない。
もしかしたら約束がある日に、ちょうどピンクのワンピースを着たい気分になるかもしれない。それならもちろん着ていく。けど、ジャケットにジーンズの気分だったら、それで行っていいじゃん、と。
”モテコーデ”に該当する服装を否定したい訳ではない。
ピンクのワンピースはたしかに可愛いもの。
それが好きな人はもちろんそれを着ればいい。
おかしいなと思うのは、特定の服装が”モテコーデ”とされて、それに皆がフォローしなきゃって思っちゃう雰囲気があること。いや、モテってなんやねん。
集団の傾向っていうのは確かに存在すると思う。
でも例えば、「男性」という集団に関して
ピンクのワンピースを好きな人ももちろんいるだろうし、でもその一方で黒いライダースが好きな人もいるでしょう。
それにピンクのワンピースが好きだからといって、全人類にピンクのワンピースを着てほしいと思っているかは怪しいし、一緒に食事をする相手や恋人に必ずそれを着て欲しいと思っているかはわからない。必ず着ろなんていわれたら、ピンクのワンピース好きでもきっと嫌になっちゃうのでは。私だったら「頼むから好きな格好させてくれ!」って発狂する。
それに、そもそも、この人はこの服装が好きだって決めつけるの、なんておこがましいことなんでしょう!
それならもうさぁ、なんかよくわからないけど、自分の好きな格好しちゃおうよ??という気持ちに落ち着いた私。
ああ、”モテコーデ”、さよなら。その概念はもうこの時代に置いていきましょう。
嬉しい、、なんだか面倒な感情からひとつ解き放たれた気持ちだ、、、。
Bruno Mars先生も言っているように、you're amazing just the way you areという気持ちを、自分にも他人にも持ちながら日々過ごしていきたいですね。
(注:ピンクのワンピースに恨みもトラウマもないです。)
写真:ミャンマーにて。真っ赤な服持ちがち。足焼きがち。