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なつかしさと記憶

今、多くのカウンセリングや介護現場で、〔なつかしさ〕と〔記憶〕と〔回想〕との関連性を高く評定する傾向にありますね。

記憶は、〔なつかしさ〕の中核にあって、〔なつかしさ〕に関わる認知過程を支えています。

記憶の中には、〔短期記憶〕と〔長期記憶〕があって、この内〔長期記憶〕は、大きく4つに分けて考えることができます。

まず〔エピソード記憶〕。自分がいつどこで、誰と何を経験したかという出来事の記憶ですね。その一つに、今まさに私たちが推進している過去から現在までの自叙伝のような記憶があり、これを〔自伝的記憶〕と呼んでいます。

思い出すときには、自分のことを振り返る意識、心理学的用語で〔自己内省的意識〕といいますが、これを伴う記憶です。

例えば、学生時代によく聴いた曲を久しぶりに聴いたとき、たいへんなつかしく、過去に戻って、再体験している感覚、メンタルタイムトラベルが起こります。

また、その頃、初恋をした相手を思い出すとき、甘い思い出ばかりではなく、「あのとき、こうしておけば良かった」といった後悔の感情を伴うことがありますね。特に私はよくあります。今も後悔がいっぱい。

このような〔エピソード記憶〕は、自分の経験に基づく自伝的ななつかしさを支えているのです。

次回、引き続き、なつかしさと知識に関する記憶である〔意味記憶〕、それに〔手続きの記憶〕に〔プライミング記憶〕と呼ばれる記憶システムについてお話したいと思います。

ー続くー

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