なつかしさ/心理学/脳科学/記憶(4)
〔記憶〕というのは大きく3つあって、そのうちのひとつ〔エピソード記憶〕については、No322で書きました。
ふたつ目が〔意味記憶〕。つまり知識に関する記憶ですね。これは、日常、働いているところとか、学校や家庭などで長い間にわたって獲得してきた知識のことを指しますね。
ただ、この記憶は、一般的な知識として頭の中から思い起こすことができても、時間などの詳しいことは思い出せないことが多い。
例えば、田舎の田園風景、大正や昭和時代の建物に〔なつかしさ〕を感じるとき、なつかしい風景や建物の知識に基づいた、古き良きものへの憧れとして〔なつかしさ〕を感じるからなのでしょうね。
この記憶は、同じ文化や環境の中で育ってきた者同士が、共有しています。
〔意味記憶〕は、文化的なことや歴史上の〔なつかしさ〕に支えられています。特に〔ノスタルジア〕という英語で表現するときは、個人的な知識の記憶というよりも、社会的な知識の記憶という感覚の方が良いかなと思いますね。
ー続くー
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【大正時代の建物・東京駅】
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