床の猫
実家の猫が死んだ。 その知らせを受けたとき、私は既婚上司と関係を持って、その男をアパートの玄関から家庭へと送り出したあとだった。どんなに遅くなっても、泊まらずに終電までに帰る男を見送って、そのまま母からの電話を受けた 知らせてくれた母は、深く悲しんでいた。猫は、私が預けて一年ほど経ってから、少しずつ病気になっていったのだという。猫を見守ってきた母の猫への視線は、話を聞いているだけで溶けそうに優しいものだった。実家で猫は、しっかりと家族の一員となっていたのだ。 私は
2020年7月、実家の猫が腎不全になった。まだ5歳になったばかりのオス猫のふくちゃん。腎不全は老猫になってから罹りやすい病気、まだ若い猫には関係ないと思っていた。 2020年7月20日（月）※実家にいる猫なので、猫の様子は母親の連絡を元にしています。 朝のごはんの後、2回吐く。1回目の内容物はさっき食べたごはん（ウェット）。連続でもう一度吐く。この時は内容物なし。 その後、家族の留守中に1、2回は吐いた形跡があり、この日は合計で3〜4回は吐いたようだった。（普段は月に1回
