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地方のよさ・都会のよさ

先日、首都に行って、同期と会う時間がありました。任地に赴任して2か月間各地で過ごしてきた私たち。たがいの任地の話をしていると、国内でも地域でいろいろな違いがあるなぁととても感じました。その中で、1番感じた違いが、人付き合いのことでした。

バフィアの生活

バフィアは、県庁所在地でありながらも、市街地は歩いて1時間~2時間もあれば、ぐるっと回れるくらいの大きさです。

実は、立派な”レストラン”は、見当たりません。
カメルーン料理を食べるのも、どなたかのご家庭にお邪魔するか、首都のレストランで食べるか、のどちらかです。

”カフェ”や”バー”は、いっぱいあって、そこで食べられるのは、
ちょっとした軽食か、だいたいはポワソン・ブレゼ。お魚を焼いたもの!

バフィアの人と何かする…と言ったら、スポーツをする人についていくか、おうちにお邪魔して、日陰でまったりおしゃべりか・・・

のんびり過ごす時間がすてきで、とても心地よいです。


都会の生活

”都会”といっても、いろいろありますが、
ここでは日本のように立派なレストランのある商業都市に近いところを”都会”と言おうと思います。

ある人は、豪華な結婚式、盛大なお葬式、誕生日会などに参加あるいはちょうど見かけた…と話していました。カメルーンの結婚式や誕生日会などのホームパーティ、文化を垣間見ることのできるお葬式…見てみたいです。

ある人は、同年代の友達に案内してもらいながら、一緒に買い物に行ったと話していました。彼らは、買い物こそはしなかったけれど、一緒に街歩きを楽しんでくれたようでした。


中間都市

さすがに、都会とまでは言えないけれど、レストランがあり、スーパーがあり、銀行があり・・・ちょっと大きな街。中間の都市。

そこに住んでいる人は、同僚と飲みに行ったり、パーティーに参加したりして楽しんでいると言います。
スーパーでは、手に入るものがたくさんあるようでした。


私の街では・・・

みんなの話を聞いて改めて考えてみました。

実は、私の近所でもお葬式があったのですが、ひっそりと静かに行っていたのです。決して盛大なものではなく。
前述したように、レストランはないし、パーティーもあまりみかけません。
休みの日、一緒に遊びに行く人がいないなと思ったけれど、そもそも、買い物を楽しむ場所もない。
そもそも、私の街の人に限らず、カメルーンの人にとって、「買い物」は、楽しむためではなく、必要なものを買うために行くのかもしれないです。

でも、人々は木陰でのんびりした時間を過ごすことも大事にしています。
きっと、私の街は、裕福な家庭が少ないです。
ご飯は家庭で食べるもの、だからレストランは需要がない。そもそも高い。
買い物は必要なものを買うため、だから週1回のマルシェ(市場)にみんな行く。
逆に、お金を稼ぎたい人は、都会に出ていく。

なるほど。人の動きっていうのは、日本と同じだなと感じました。

地方のよさ、都会のよさ

都会にいると、お金に少し余裕のある人たちの楽しい文化や豊かな文化に触れることができる。
地方にいると、地方だからこそ残っている、この国や地域の文化に触れることができる。
どちらに生活していても、どちらかの良さをたっぷり味わえるのだと思います。

当たり前のように、自分が見た「カメルーンの一面」から、「カメルーンはこういう国」と捉えがちだけれど、日本だって、よく考えたら北から南までさまざまで、「これが日本です!」とひとくくりにできないこともたくさんある。むしろ文化が多様であることも1つの日本の素晴らしいところ。

日本よりも大きいカメルーンという国には200以上の民族が住んでいます。
自分の街や首都を見ただけで、「カメルーンは…」と、語ってしまわないように気を付けながら、さまざまな街や側面を見ることができたらなと思います♪


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