進化をやり直し、新しい生物が住む地球に

地球が誕生して46億年、地球に多細胞生物が登場して10億年。以来、地球環境に適応した生物が進化の勝者となり生き残り、ざっと36億年の時を経て、21世紀の現代に続いています。

5億年ほど前からいままでにわかっているだけでも5回、地球上の生物が絶滅の危機に見舞われています。6500万年前の白亜紀に、巨大隕石がメキシコのユカタン半島に激突して、その当時、地球上に君臨していた恐竜が絶滅した話は有名です。このときは生物の7割が絶滅したといいます。それ以前の4回の危機は、巨大噴火や海面上昇などによるものです。いづれの危機も天変地異によるものです。

21世紀のいま、生物の絶滅の危機が懸念される事態になっています。その原因は約4万年前に出現した、われわれの祖先である現生人類(ホモサピエンス・サピエンス)がもたらしたものです。しかも18世紀後半の産業革命後から、この300年で急速に進んでいます。18世紀後半以降、人類が行う経済活動が地球環境を変化させ、急激な変化に対応できない生物が増えています。

21世紀のいまは、この環境汚染が地球規模で問題視されて、ようやく改善する方向に向かいつつありますが、この経済活動による環境汚染以外にも、人類は大きな危惧をかかえています。
戦争です。局地的な戦争で通常兵器を使っている分には問題ありませんが、懸念されるのは核戦争です。国家間の対立から核戦争が起こるかもしれませんし、偶発的な原因で核戦争が勃発する可能性も否定できません。

核戦争による放射能汚染は、二酸化炭素による地球温暖化tごは比べものにならないくらい生物に甚大な影響を与えます。これまでの天変地異による危機では7割から9割ほど生物が絶滅したといいますが、放射能の場合は10割に限りなく近いのではないかと素人ながら想像しています。

いまの地球上の生物がほぼ絶滅し、地球に放射能が充満しても、また新たな生物が誕生する可能性はあります。地球が誕生して数億年かけて生命が誕生したように、数億年、10数億年かけて、また生物が偶然、生まれる可能性は否定はできないと思います。その生物は、蔓延した放射能のなかでも生きていける生物です。もしかしたら放射能を糧にする生物かもしれません。

そして、いまの地球上の生物が辿ってきたように、途方もない時間をかけて進化をやり直すのです。その生物は放射能と隣合わせでも平気な生物です。原子力を自在に操り、さまざまな分野に活用する能力のある生物だとしてもおかしくありません。そうなると、原子力を燃料に地球外へ進出することも不可能ではない。

宇宙が誕生して138億年、地球もあと少なくとも50億年は存在しそうです。いまの地球上の生物が絶滅しても、進化をやり直せば、また違った生物が地球上に出現し、繁栄するかもしれない。

てなことを夢想するよりは、身近なことから環境保全につとめるのが、地球人の義務でしょう。

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