線香花火


すきです
インターネットがきらいになりました
きもちわるさが見えてしまうから
もう安全な場所はどこにもないです
でもきみがいるからもう少し
見ていようとおもいます

きみにだけは夢が見れます
もうこの世界から夢は絶滅したはずなのに
きみの中にだけは残っているみたいです
6月、時間軸が歪んでいく
過去なのか現在なのか未来なのか
わからなくなる、通路みたい
時間感覚が失われていく
どこにいるかもわからなくなる
カラオケ屋さんの
トイレまで続く通路みたい
番号で割り振られたあの部屋には
もう二度と戻って来られないような気がしてる
迷路だとわかっていながら迷い込むしかなくて
わからなくなる 遠くなる
この世じゃないところと繋がってしまう
もう一度あの部屋を見つけられない限りずっと

失われていく 消えてしまう
きみが幻じゃなくなっても
きみのことだけは好きで居られるかな
きみが事件のニュースに出ても
なにかの犯人さんになっても
きみの孤独のことはずっと好きです
誰も触れられないから
誰にも触れさせないから

きみとおなじ空が見れない
それだけが心残りです

線香花火は 真っ暗闇の中で
ひかって ひかって消える
ここがどこなのかわからなくなる

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