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珍しく仕事の話をしたい。


私が今の仕事を始めたのはちょうど2年前の3月。3月とはいえまだ雪が降る寒い本州の端っこで、21歳の高専中退女子(元本屋定員)は異例の塾講師デビューを果たした。

3月中は上司や先輩の助手として、クラス授業の手伝いや自習の対応に追われ、ちょうどコロナウイルスが出てきた頃だったので先行きも結構不透明だった。

4月、初めて生徒を持つことになった。
何をすればいいかもよく分からず、頭は真っ白だし、隣にいた上司の見よう見まね、しかも緊張してかなり挙動が怪しい。
この子は春から高校生になるし、私の担当も3年目になる。合格おめでとう。不甲斐ない私と一緒に成長してくれてありがとう。これからもどうかよろしく……

この仕事は、学校の先生とは比べ物にならないだろうけれど、色々なことが起こる。
テストの点数で一喜一憂したり、学校の話とか親の愚痴を聞いたり、友達とうまくいかなくて傷ついてしまったり、学校に行くのがちょっとつらい子がいたり。
そりゃあ、小学生・中学生・高校生よりはちょっとだけ長く生きてるし、やろうとすれば的確なアドバイスだってできると思う。
だけれど、求められない限りそれはしないようにしている。
勉強と同じで自分で分かった方が絶対にいいし、単純に求めてないのに具体的な答えを出されるの、めちゃくちゃダルいと私が思っているから。


家族とか学校以外のコミニュティを持っているのは、結構いいことだと思っている。もちろん塾は勉強をする場所だけれど、勉強以外にも大切なことってたくさんある。
私は生徒と近い目線で、なんでも話してもらえるような、そういう立場のお姉さん(自分で言う)でいたいと思う。法に触れるような悪いことをしなければ、9割くらいは君たちの味方でいるよ。

最近は少しずつ指導以外の仕事を任されることが増えてきた。これもまだ全然上手くできていないけれど、きっとそのうち慣れて、ソツなくこなせるようになるんだと思う。そうじゃないと困る。

私も春から通信制の大学で勉強を始めることにした。
2年間、いろんな生徒と関わっているうちに、心理学について学びたいと思うようになった。
今まで以上に頼られる先生になるために、私も少しずつ成長を続けたいと思う。

これからも私をよろしくね、よい春を。