見出し画像

2021.11月17日 『クビシメロマンチスト』読了しました📖

西尾維新氏著『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』読了しました!

戯言シリーズの第二作目ですね。
前作の『クビキリサイクル』を初めて読んだのはかなり前なのだけど
続編の存在を知ってはいながら、なかなか読む機会を持てずにいました。

興味を持っていながら、読まないでいたのは
私がよく伺う図書館に置いてあるのは
この写真の通り【講談社ノベルズ版だけだったから】 です。

以前も日記に書いたけれど、私はノベルズ版スタイルが苦手😥💦💦
上下2段に分かれているのが、読みづらくてですね。
なるべくなら、一頁の中で2段に分かれていない
単行本や文庫本で読みたい派。

なので、どうも手が出ない感じだった本作ですが
やっぱり読んでみたくなり、この度お借りしました。



驚くほどタイトルそのまま『クビシメロマンチスト』とある通り、大学生が絞殺される事件がおきます。

画像1

更に、驚くほどに 何処にでもよくいそうな、ごく普通の学生さんたちが次々登場します。
突飛な行動を取る人物も出てくるし、奇怪な事件も起きているのだけれど。
登場人物たちの吐く言葉や思考は、びっくりするほど普通でありきたりで。
(あー、こういうこと喋る若い人って、山ほどいるよねぇ) と
何だかほのぼのとしてしまうくらいというか、
ある意味微笑ましく感じてしまうくらい
平凡な拗らせかたをしている、幼いヤングアダルト達が何人も登場するので
(なるほど、それでサブタイトルに「人間失格」の語を敢えて使用しているのかぁ☺️) と。
そこで、納得した次第です。

前作の『クビキリサイクル』では、特殊な才能を持つサヴァン症候群の人達が登場していたので
2作目でもそれを期待してしまい、サヴァンが何一つ絡んでなかったため
若干、残念に感じてしまいましたが。
この作品では、驚くほど普通で平凡な凡人さんたちに光をあてることに振り切っておられたので
それはそれで、アリな選択なのだろうなと。

ただ、まぁ平凡で普通な若者のお一人なのではあるのだけれど
語り部のぼく(いーちゃん)には、まるっきり感情移入出来ず、共感出来ませんでした。

語り部の役を割り振られているわりに、
こんなにも共感出来ないキャラクターって、珍しいのではないかしら。

これは、前作の『クビキリサイクル』の時も、同様に感じたことですね。
変わり者だらけの登場人物の中で、最も共感出来ない、感情移入出来ないキャラが 【ぼく】でした。

これって、わざとそういう風に描いているのでしょうか?
もし、そうだとしたら。西尾維新先生の筆力は、やはり秀逸ですよね。
担当編集者の方の判断力・決断力も素晴らしい。

でも。もしかして。
世の中には、色々な価値観や考え方を持つ人がいるので。
語り部の【ぼく】に対して、共感する人もいるのかもしれませんよね。
何事も、自分基準で測ってはいけないですから。

私の物差しで、他者の感覚を測ってはならない。

この小説を読んで、そんなことを改めて感じました。

この戯言シリーズは、まだまだ続編が幾つか出ているようななので
図書館でお借り出来そうなら、続きも読んでみようと思います。

だけど、やっぱり文庫本版で読みたいなア
申し訳ないけど、ノベルズスタイルは読むのに時間がかかるし、
疲れちゃいますね(^_^;)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?