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2021.10月25日 T&T長編・1『秘密機関』& ブラウン氏風方眼編み

アガサ・クリスティ氏作品読書記録、今回からは〈トミー&タペンスシリーズ〉に入ります♪
第一回目はもちろん、長編小説『秘密機関』です。

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主人公は、トミー・ベレズフォード と タペンス(プルーデンス)・カウリイ という男女です。
幼なじみだった二人ですが、偶然久しぶりに再開し
たまたまふたりとも失業中だったことから、【青年冒険家商会】という、物凄いネーミングの合弁事業を立ち上げることを決意するのです。

この時点での年齢は、ふたり合わせても45にもならないという事なので
まだ人生経験の少ない、初々しい若者たちなのですね。

この作品が発表されたのは、1922年で
クリスティ氏にとっては
1920年の『スタイルズ荘の怪事件』に続く二作目の長編小説で
かなり初期の作品なのですよね。
著者ご自身がまだ若い頃に書かれているのですから、
若者特有の無鉄砲さや無邪気さ、冒険心溢れる
テンポの良さ
そして若く青い勢いが魅力の物語となっているのも、当然なのでしょう。

私が初めて読んだのは20代の頃で、やっぱり若かったので
トミーとタペンスのふたりに凄く共感しながら、
ハラハラドキドキのスリリングな冒険物語と恋の行方に、
心踊らせながら、夢中になって読み耽っていたものです。

本格ミステリや社会派推理小説という感じではないので
そういう小説だと勘違いして読むと、期待外れだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが

私は、初期の頃の冒険物語も大好きなのですよ♪

若い読者層にうける小説だと思うので、初めてのクリスティ作品として
少年少女が読むものとしても、ふさわしいと思います。
実際、ジュニア向け本として児童書枠で
可愛らしいイラスト付きで出版もされているようです。

そちらももちろん、魅力的ですが
私は今回は敢えて、成人向け早川文庫版をお借りしました。

その理由は、日本語翻訳が田村隆一氏の訳だったから!
何十年も前に訳されたものなので、現代の感覚からすると違和感を感じる点も多少あるでしょうし
今のジュニアたちに読んでいただくなら、新訳のほうがふさわしい訳ですが

私はやっぱり、田村隆一氏の文章が好き😊💕🇬🇧🇯🇵

成人向けでも、現在販売されているのは新訳のほうですよね、多分。
今では新訳でしか読んだことがない方も、多いのかもしれませんね。

少し残念な気もしますが、それも時の流れですから仕方ないことです。

未だに田村氏の翻訳版を置いてくれている図書館に、感謝です💝

今回の編み物作品は、作中に出てくる謎の人物ブラウン氏のイメージで
茶色の糸で、方眼編みを編んでみました。

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私のオリジナルではなく、
『アンティークスタイルのクロッシェレース』という本の中にあった
アルファベットサンプラーの図を参考に、
編む方向を変えるなど、少しアレンジして創りました。

この後、縁編みを加えて、ポットマットにしようかなと考えています☕🤗



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