2021.9月11日 ミス・マープル短編・17『管理人の老婆』 & 薬箱💊
ミス・マープルシリーズ読書記録 短編の17作目は
創元推理文庫『クリスティ短編全集③』収録作品、『管理人の老婆』について語ります。
ミス・マープルの主治医であるヘイドック医師が👨⚕️
インフルエンザに罹り、その回復期に気分が落ち込んでいるミス・マープルのために
精神的な強壮剤を用意してくれました。
それは、村で起きたある事件について
ヘイドック医師ご自身が書かれた手記で、
謎の真相部分については伏せられたものでした。
いわゆる、推理小説の中でたまに見かけることがある
《読者への挑戦状》的な、あれですね。
「全ての情報、手がかりは提示しました。さぁ、あなたは謎を解けたかな⁈」
という感じの手記を用意してくれたのです。
結論を言ってしまうと、ミス・マープルはこの事件の謎を見事に解き、ズバリ正解の解答を医師に伝えます。
この事件は、未解決事件ではなく解決済みで犯人も逮捕されているもので
ヘイドック氏は医師としてこの事件に関わっていたので、詳細をよくご存知だったという訳です。
この流れは、あの短篇集『火曜クラブ』を思い出しますね!
ミス・マープルものらしい、名作の一つです。
こんな手記を書けるなんて、ヘイドック医師は、
もしかしたら小説家としても成功していたかもしれないですよね。
そう言えば、明治の文豪森鷗外氏も軍医でしたし
現在でも、帚木蓬生先生をはじめ
医師としてのお仕事をしながら、小説家としても活躍なさっている方が多くいらっしゃいますね。
二足の草鞋を見事に履きこなしておられる方々って、本当に尊敬してしまいます。
勿論、ヘイドック氏は医師としても名医♪
謎解きをこなした後のミス・マープルは、
頬はピンク色に、動作も生き生きとしていて
すっかり元気を取り戻したそうです。
謎解きは、高齢者の憂鬱感やもの忘れなどの予防・改善にも効果ありかもしれませんね!
☆
本日の手づくり作品は、ヘイドック医師に敬意を表して、薬箱風デコレーションにしてみました💊
実際に、こういう薬箱を使っているわけではなくて
この読書記録の為に、即席で用意したものです
(^◇^;)
本当は、医薬品類は飾りもそっけもない箱や棚に入れてますが
薬箱風のものを作品として、掲載したかったので…
今回も、この箱全体を一つの作品とします。
☆
短編・14〜17までは、早川文庫版ではなく
創元推理文庫版に収録されているものを読み、記録を綴りました。
そこで、手づくり作品の紹介も少し変化をつけようと
何かに見立て、飾り付けた《箱シリーズ》にしてみたのです。
いつもとは違う試みだったので、難しい部分もありましたが
遊び心満載で、楽しみながら飾り付けや撮影を行えました♪
こういうのも、たまにはいいですね😊
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