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2021.5月18日 ミス・マープル長編・9『カリブ海の秘密』 & ふわふわピンク色ウールのスカーフ🌸🐏

ミス・マープルシリーズ読書記録 長編9作目は『カリブ海の秘密』です🏝

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前の冬に肺炎を患い、転地療養の為に西インド諸島のホテルに滞在することになったミス・マープル。
肺炎を患ってしまったことはお気の毒でしたが
目の前に美しいカリブ海が広がっている、温和で芳しい空気に包まれた南の地で静養出来るなんて
何とも恵まれた老後生活を送っておられ、羨ましい限りですよね。

ミス・マープルご自身が富裕な資産家という訳ではないようで。
甥のレイモンド・ウェスト氏が売れっ子の小説家で、莫大な収入を得ており
愛するジェーンおばさまを経済的に援助しているから
こうした海外での療養生活も可能となっている
というのが、実際のところなのだとか。

レイモンドさん、素晴らしいですね!
それもこれも。生涯独身を通し、自身のお子さんはいないミス・マープルが
我が子のように甥っ子のレイモンドさんを可愛がっていたから、なのでしょうね😊

🏝

のんびり療養する為に訪れた場所でも、ミス・マープルはしょっちゅう編み物をしています🧶
そして。
やはりこの地でも、事件に巻き込まれてしまうのです。
そういう星のもとに生まれついた方なのでしょうね。

🏝

この小説の中で、とても印象的なシーンがあります。
ミス・マープルが深夜に、ホテルの滞在客の一人である富豪のラフィール氏の部屋を訪れる場面。

《彼はかすかな鼾をかきながらぐっすり眠っているところを、両肩を激しく揺さぶられて目をさました。
「うっ──どうした──いったい何事だ(ホワット・ザ・デヴル・イズ・ジス)?」
「わたしですよ」ミス・マープルにしては珍しく非文法的な答えだった。
「もっとも、悪魔(デヴル)よりもう少し強い表現を用いるべきかもしれませんけどね。
そうそう、ギリシャ人はこういう場合にぴったりの言葉を持っていましたわ。
わたしの間違いでなければ、復讐の女神(ネメシス)という言葉ですよ」》

ここで、ミス・マープルは自分のことを《復讐の女神》だと、告げているのですよ!

やはり、ミス・マープルはスーパーウーマンですよね。
普通、なかなかこの台詞は出てこないと思うのですよ。
しかも、あんな切羽詰まった状況で。

その時のミス・マープルの装いがまた、善いのです。
《ふんわりした薄いピンク色のウールのスカーフを頭にかぶって、月明かりの中に立っているミス・マープルは、およそ復讐の女神とは似ても似つかぬ優しい姿だった》
ネメシスというより、慈愛に満ちた聖母マリアや観音さまみたいですよね😊💒

この《復讐の女神》という言葉は、このシリーズの後続作品でも、重要なキーワードとして登場することになります。

そこで。本日の編み物作品は、これにしてみました。

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そのままを再現!出来ているかいないか分からないのですが
ふわふわピンク色のウールのスカーフ🌸🐏っぽいものです
♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

モデルは、南国風ドレスを着たキューピーちゃんにお願いしました🏝🌺

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スカーフというより、三角ショールですけどね
(^◇^;)



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