8月の100冊挑戦
民主主義って、何だろう? そんなことを考えるための本を読み漁った8月でした。
このコロナ禍で、政治の機能不全が露骨になってきた、この国。
とはいえ、その責任は、代議制民主主義のもと、市民の代表である地方議員・首長・国会議員を選んでいる我々にあるのは、紛れもない事実。
ただ、この国の政治に自分が「参加」できている感覚も、そこに「責任」がある実感もない。
自分も含めて、なんだかこの国の未来に対して、「無責任」が社会に蔓延している感覚にモヤモヤしていて、「民主主義」をテーマにした本を読んでみることにした。
民主主義の成り立ちと課題がよくわかる良書(それも全て読みやすい新書!)に3冊出会えたので、これはおすすめです。
おすすめ① 民主主義とは何か 宇野重規 ★★★
民主主義の歴史、定義を実にわかりやすく説明してくれる良書!
おすすめ② 社会を変えるには 小熊英二 ★★★
社会を変えるデモ活動を主軸に、今の日本社会に起きていることをわかりやすく伝えてくれる。
おすすめ③ 来るべき民主主義 國分-功一郎 ★★★
大学4年間を過ごした地である東京都小平市での理不尽な都道328号線建設問題を題材に、実にわかりやすく現代民主主義の課題を教えてくれました。
その他、今月読んだ本はこちら。
社会的共通資本 宇沢弘文 ★★★
こちらも再読でしたが、まさに今の時代に求められる考え方「社会共通資本」。勉強させてもらいました。
自分ごとの政治学 ★
コミュニティデザインの源流 山崎亮 ★★★
先月読んだ、山崎さんと國分さんの対談本から、お二人それぞれの著書へ戻ってみました。國分さんは民主主義3部作の一つに。そして、山崎さんの「コミュニティデザインの源流」は改めて、この本の凄さに驚愕。まさに「源流」。
NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 ★★
7月からの流れで「資本論」を理解する旅路の最後。100分 de 名著シリーズはこれから読み始めると、読後感が「あっさり」してしまい、あまり良いと思わないのだが、関連する専門書を読んだ後の復習的に読むと知識が定着するし、現代との接続なども多々あるので、良いかも。
今こそアーレントを読み直す ★★
ちゃんと読んだことがなかったアーレント。とっつきやすそうなものを手にとってみたけど、読むならちゃんと読まねばなぁ。
「いごこち」神経系アプローチ ★★
一つだけ毛色の違う本。鍼灸と合わせて、こういう神経系アプローチにも興味があり、薦められて読んでみた。自分を支配する「トラウマ」の意味、その対処法のヒントがよくわかった。
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