百冊挑戦 6-7月(上) 書評を書けない自分

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1月から半年、月10冊、年100冊を読破する活動のを続けている中で、最近わかったことが2つある。

1つは、書評を書くことがとにかく苦手だということ。FBで素晴らしい書評を上げてくれる仲間が結構いて、その方の推薦は本当に有難い。なので、恩返しの意味でも自分でも書籍の紹介文をあげたいと思うのだが、これが本当にできない……

なぜだろう?と考えてみた。

まずは、すごく良かった本を読んだとしても、シンプルに印象に残ったところを言葉にできない。
「どこが良かったか?」と聞かれても、「XXXなシーンが!」「○○○な分析が!」とすっと浮かんではこない。何となく「良かった」「勉強になった」という読後感はあるが、その解釈と言語化がすぐできるほどの思考力はないんだなぁと改めて再確認。これはすごく残念….

尊敬する関沢英之さん(東京経済大学教授、元博報堂生活総合研究所所長)が、情報には一次情報、二字情報、0次情報の3種類あり、0次情報の蓄積が発想の糧になって大切だよと教えてくれた。
一次情報は自分で直接見聞きした情報、二次情報はメディア等で加工・解釈された情報。
そして、0次情報は、自分の頭の中に蓄積された無意識な情報。
0次情報の質と量、その引き出す力が、発想力・創造力の源泉だと。

そう、僕にとって書籍を読むのは、この0次情報を貯めていく作業。
頭の中にモヤモヤと曖昧で小さな着想が溜まっていく感じであり、それを言語化することが本当にできない。とにかく苦手。
この溜まった着想を使って、何かデザインのアウトプット(書籍や映像やWEBやワークショップなど)に具体化することは、好きなんだけど。

ということで、色々書きましたが、読んだ書籍の紹介はしますが、書評は勘弁してくださいという長い言い訳でした。
素晴らしい書評を上げてくれる、皆さんへの尊敬と感謝の念とともに。

追伸) 長くなったので、2つ目はまた書きます。

6-7月は合わせて20冊ほど読んだので、順不同で自分の評価を★3つでつけながら、上げてみます。

人新世の資本論    ★

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐   ★★

大洪水の前に   ★

斉藤幸平さんを3冊。自分の著書「持続可能な地域のつくり方:人と経済の生態系のデザイン」の大きなテーマが「経済」であり、自分の中で完全に消化しきれていなかったことを、スパッと語ってくれて、興奮しました。その流れで、3冊連続で読破。


ポストキャピタリズム ★

なぜ、脱成長なのか: 分断・格差・気候変動を乗り越える ★★★

僕らの社会主義 ★★★

ソロー『森の生活』を漫画で読む ★★


素晴らしい書評を書き、いつも本選択を頼りっきりの山崎さんが推薦してくれたソローの漫画本。原著も読んでいるが、これはゆったり読めて、良い。後半の解説も充実しているし、

そして、山崎さんと國分さんの対談本も。斉藤さんからの流れで。山崎さんの著書の中で一番好きな本「コミュニティデザインの源流」を再読したくなった。8月に必ず読もう。



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