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カシマの武器と足りないもの【2022年振り返り】

はじめに

カシマに移住し、さまざまな取り組みを始めて丸々1年を過ごした初めての年。
名刺交換させていただいた方:862名
視察に訪れた場所:38箇所
講演した数:2講演
開催したサウナイベント数:1回
名刺交換させていただいた方はお会いした全ての方ではないので、およそ1,000名以上の方と出会い、お話をさせていただいたのではないかな。と思います。
その全ての出会いに感謝し、いただいたご縁や機会、経験を必ずや自分自身の血と肉にし、地域社会に貢献できるよう来年も全力疾走して参ります!

地域を盛り上げ、アップデートしていくための事例は誰よりもインプットできているのではないかという自負があるのですが、全国各地を歩き渡った上で、このカシマに武器になり得るモノ・コト、"一人ひとりが輝き"、"多くの方のチャレンジが叶う"まちにするためにはまだ足りないモノ・コトをまとめてみたいと思います。

カシマの武器

1.鹿島アントラーズ

いわずもがな、ですがこの街には鹿島アントラーズがあります。何を隠そう私も、茨城県出身ではあるものの、こんなに鹿行・カシマと関わりを持つ機会・きっかけになったのも鹿島アントラーズです。
鹿島アントラーズがあることにより、全国から注目を集められること、地域外から多くの方が街に足を運んでくれることは理由の1つに過ぎません。

30年かけて、地域と社会と共に歩み続けてきたJリーグ、そして鹿島アントラーズ。多くの方がチームに関わり多くの功績を残してきました。何よりも地域のための価値と言えるのは、その"信頼性""公共性"。地域の中はもちろん、このブランド力は地域外で更に力を発揮することになります。

「鹿島アントラーズがあるまち、鹿行・カシマ」

チームを主語にしてくだけではなく、まちを主語に2023年は更に(良い意味で)鹿島アントラーズを利用していこうではありませんか。

2.地域プレイヤー

タカラヤハナレ 作業中のひとコマ

よく、「地方には人材がいない」「地方には若者がいない」と囁かれることがありますが、もはや全国歩いていてどこでも同じことを耳にします。笑
そしてまちで取り組み、動いていて気づくこと、それは、「地域で何かコトを起こそう」「まちをアップデートさせよう」というプレイヤーがしっかりといることです。

足りないコトsideでも書こうと思いますが、地域にありがちなのが、プレイヤー同士がネットワーキングできていないことや、どうしても保守的な声や新たなチャレンジを好まない雰囲気みたいなところが新たなチャレンジやプレイヤーを見つけにくい状況を生んでしまっているように思えます。(そしてこれはどの地方・地域も同じ状況になっています。)

このカシマにも熱を帯びている方々がたくさんいます(私もその1人)。この1年で熱の高まりを感じることができました。熱を下げさせることなく、地域にまちに、しっかりと熱を帯びさせていこうではありませんか。

3.水辺資源

霞ヶ浦での夕日SUP

各論になってしまいますが、個人的にも想いが強いのでこちらを。
鹿行・カシマはかつて「陸の孤島」なんて揶揄されるくらいに湖・河川・海で囲まれており、東関東道が開通するまではとてもアクセスの悪かったエリアです。
鹿島アントラーズの商圏半径100kmのうち、約半分は水辺なんだそうです。

アクセスが悪いと言ってしまえばそれまでですが、この水辺資源が豊かな立地を利用しない手はありません。

大和地方を根拠とする大和朝廷の時代には、この立地を活かした鹿島神宮を拠点とし東北進出の足がかりとしていたそうです。
現代では、水源があることで首都圏の胃袋を支えるくらいの農作物を育てることができますし、鹿島灘の海洋資源は日本一の水揚げ量である銚子港を支えています。
少し未来に目を向けると、カシマの沖には数え切れないほどの風力が浮かび、関東の電力を支える日本最大級の洋上風力発電エリアとなっていくでしょう。

水辺があったから私たちのこの鹿行・カシマがあるのです。日常の生活から少し離れてしまっているこの水辺。2022年は水辺と日常を繋げる仕込みをしていました。2023年からは水辺と日常をミックスさせるべく様々な仕掛けをしていきたいと思います。

ミズベをデザインし、いつもよりちょっといい日常を。


カシマに足りないもの

1.鹿島アントラーズの利活用

少し尖って聞こえてしまうかもしれませんが、来年以降はホームタウンのサポーターとしても頑張っていけたらな、なんて思っています。
ホームタウンのサポーターは地域外からのサポーターからしたら憧れの存在です。「スタジアムが近くて羨ましい」「いつでも練習見にいけて羨ましい」物理的なそんな話ではなく、ホームタウンはチームの共犯者になることができるからです。

地域外のサポーターからすれば、
鹿島アントラーズの成績は「私が/俺が応援するアントラーズが勝った/負けた」です。

しかし、ホームタウンのサポーターからすると、
鹿島アントラーズの成績は「私たち/俺たちがつくった/築き上げたアントラーズが勝った/負けた」となります。

物理的・心理的にもホームタウンはチームと距離が近く、地域外のサポーターからすると、ホームタウンそのものやホームタウンに住む私たちサポーターすらもチームの一部(サッカー観戦・体験・アクティビティ)の一部と感じている人すらいらっしゃるでしょう。

これ、つまり何が言いたいかというと、私たち「まち・地域」の力でサッカー平均観客数を増やすことができると思ってるということです。

▼2022年Jリーグ平均観客数
1 浦和 23,617
2 FC東京 22,309
3 横浜FM 19,811
4 名古屋 18,813
5 川崎F 17,939
6 G大阪 17,669
7 鹿島 16,161
8神戸15,572
引用:https://stadio.jp/j1-league-attendance-2022/

上記は2022年度のJリーグのクラブ別平均観客数の上位チームです。地域外からいらっしゃるファン/サポーターの方は平均で1時間半以上かけてスタジアムにいらっしゃっています。
そうなってくるとプロスポーツは成績に人気が依存してくるところもあるため、足が遠のいてしまう場合もあるでしょう。

ですが、私たちの地域・まちに今以上に魅力や楽しむ機会があれば、サッカー観戦以外にも足を運んでくれる理由を見出してくれるのではないかと本気で考えています。

"観客数+5,000名"を地域・まちのミッションとして持つなんてどうでしょうか。それを達成するために私たちならば何を考え行動していくでしょうか。

この30年、日本サッカーを築き上げたのは間違いなく鹿島アントラーズという存在がその一端を担っています。
その鹿島アントラーズを築き、支え続けたのはこの鹿行・カシマというまちです。
次の30年の日本サッカー・地域社会を築き上げるためにこの時代を任された私たちは何をすべきでしょうか。一緒に考え、行動させてください。


2.ネットワーキング

"カシマの武器"セクションでも綴りましたが、このまちには沢山のプレイヤーがいます。

  • 自然栽培農法で農業をし、その過程で生じる麦を使ってこだわりのクラフトビールを作られている方

  • カシマブランドを築き上げるため有機栽培でカボチャを育てブランド化を目指す方

  • 自身でアパレルブランドを立ち上げその収益でビーチクリーン活動をされている方…etc

上記で挙げさせていただいた方はその一部で、ご紹介したい方は地域に山ほどいらっしゃいます。

しかし、この方々の素晴らしい活動は茨城県内で、いや、地域内ですら中々目立っていない…。地域外を飛び越えてしまって評価されていることだって出てきている状態です。
茨城県が出している観光案内ガイドや特集などをご覧になられた方はいらっしゃるでしょうか?鹿行・カシマのスポットやプレイヤーの内容は全体の1~2割程度になってしまっていることがほとんどです。(場合によっては「鹿島アントラーズ」「鹿島神宮」しか取り上げられていないケースだってあります)

このギャップが生まれてしまっている理由として、プレイヤーの彼らがネットワーキングされる場や機会がこの地域にはないことがあると私は考えています。
プレイヤーそれぞれの活動により得られたアウトプットや人脈がネットワーキングによりシェアし合いながら応援し合う状況をつくりあげることができれば、今のこの状況は改善できると考えています。

そのために仕込み始めているのが私のTwitterでもしばしば現れる「タカラヤハナレ」プロジェクト。地域の人々に愛され続けている"オモチャのたからや"さんの遊休スペースを活用し、地域内外のコラボレーションが生み出すことができる環境づくりの仕込みを開始しています。(ご興味ある方はぜひご連絡ください!TwitterのDMなどで!)

まとめ

ほらね。足りないものなんてそんなにないんです。
素材はバッチリ。料理人もいる。あとは料理するだけなんです。

2022年はインプットの年。いよいよ2023年からアウトプットが始まります。以下は2023年に実現させたいこと。いくつ実現できるかな。全部実現させたいな。来年の今頃、自分で自分の通知表を作ってみたいと思います。

  • スタジアムテントサウナイベント

  • 水辺サウナイベント

  • 鹿島神宮周辺のマチナカを活用したホコ天イベント

  • 河川空間を活用した水辺映画祭

  • タカラヤハナレでの定期イベント

  • オリジナル商品の販売(クラフトコーラ,アパレル etc…)

  • 試合開催日の出店(地域ブランド)

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