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この鬼ごっこすげぇ。

鉄道系YouTuber「西園寺」さんによる『日本全国を使って壮大な鬼ごっこをしてみた』。

西園寺さん+ZAKIザキさんによる「逃走者」をたなかさん+ちひろさんによる「鬼」が捕まえに行く「鬼ごっこシリーズ」で、第1弾「西日本編」第2弾「東日本編」番外編「矛盾ほこたて対決※」に続くもの。過去最大スケールで「集大成」とのこと。

※鬼ごっこに「宝探し」の要素を追加した特別版。鬼に追われながら、大阪市内6駅のコインロッカーに隠されたお宝をゲットするというスペシャルゲーム。

新作ごとにスケールや知識がアップデートしていて、個人的には毎回楽しみにしているし、鉄道知ってても興奮するし、バスや船は知識がさほど無くとも、毎度驚かせてくれる。

両チームの攻防とハイクオリティな交通網

  • 交通に詳しくない「鬼」

  • 「逃走者」は新幹線とタクシーの利用制限

などハンデや窮地を越えて頭脳や過去作の経験で突破していく両チームの攻防はかなり面白い。公共交通が恵まれている環境だからこその名シーンがたくさん生まれるわけで、いかにハイクオリティなサービスを享受していることを再確認させられる。

馴染みの乗り物で

また、出てくる乗り物の中には自分の近所の路線が登場したり、馴染みの乗り物が「鬼」を惑わせたり、限界突破の手段になってるのは嬉しいもの。

特に、「第5話」「第6話」は自分のホームグラウンドである京都市内や故郷である滋賀北部が登場。びっくりしてワクワクした。

実力者をスカウト

編集もテレビのバラエティで見たことある演出や他の動画のオマージュを始め、かなり凝った演出が多用されている。

これらの編集を手がけたのが「ほいさっさ」さん。「YouTube甲子園」という高校生の動画コンテストで金賞を受賞した実力者で映画監督としてメガホンを執っている。そういう人を西園寺さんがスカウトしたというのもデカいのかも。

ちなみにナレーターも「ほいさっさ」さんが担当していて、YouTuberユニット「だいにぐるーぷ」の『1週間逃亡生活』シリーズのナレーションの口調を真似ている。

知識のアップデート

そして、西園寺さんの知識が作品を追うごとにアップデートしているのも特筆したいところ。

第1弾、第2弾は鉄道がメインだったが、『路線バスで日本縦断』を始め、船、飛行機など鉄道以外の交通機関を取り上げる動画が増えた。

鉄道しか知らないと窮地に追い込まれるようなことでも多彩な知識と柔軟な行動で突破していく面白さがあるわけだし、広く興味を持ったり挑戦心がある。そういう人間的なところは吸収したいもの。

最後の最後は衝撃的ではあったが、ギリギリまで挑戦し、正々堂々と柔軟な思考と諦めない心の攻防の末の結果には満足で「集大成」に相応しい。

「完全版」と言える映像作品も出るそうで即予約。未公開がたくさんあるとのことでまた笑かしてほしいもの。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。