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山形好きあま巡礼④(スタンプ押しにかみのやま温泉)

小野川温泉で一夜。朝ごはんを食べたらバスで米沢駅へ戻り、映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』の巡礼を再開する。

バス

映画と同じバス!

バスがやってきた。行きのマイクロバスとは違いよくあるサイズの路線バスだ。このタイプが映画で登場し、ツムギと柊が初めて顔を合わせる瞬間に立ち会っている。

住之江橋
柊の通学路

この日は朝から雨。山形はそうでもないが、関西では朝から大雨になっていたのをテレビで見ていた。東北の梅雨は関西より遅めだが、もう梅雨の走りと言ったところ。

米沢駅

右端切れた😝

米沢駅に到着。ここの観光案内所で3つ目のスタンプをゲットした。

映画に出てくる改札
自動改札あるやん!思ったら新幹線用。
普通列車は左の駅員に見せる。
新幹線ある!
いや、かみのやま温泉止まらんやつや。

きっぷを買って改札へ。発車標を見て「あれ?新幹線あるやん!!」と特急券を買いかけたが、よく見れば、「かみのやま温泉」に止まらず、山形までノンストップ。仕方なく普通列車に乗ることに。

映画冒頭で出てきたホーム

映画の角度で写真を撮ってみる。こういう同じ角度で写真を撮りたくなるもの。

どっかで見た?な電車

719系
どっかでお会いしました?

止まっている719系のデザインはJRグループにはよくいる顔。国鉄からJR発足当初にかけて製造された車両によく見られる。

JR西日本213系
国鉄最末期に製造された瀬戸大橋線快速用
快速から撤退後は岡山県内の普通列車で活躍。
JR東海211系
213系を踏襲した後期モデルは助手席窓が大きくなった。
廃車が進む中、三岐鉄道譲渡組が話題に。

東北から東海、中四国、九州といるが、いずれもスペックや色はバラバラ。東北版は交流電気専用であることや寒冷地仕様が施されている。

いびつな配置の座席
ど真ん中ボックス席は珍しない?

4人がけ、2人がけ、ロングという3種の座席が対称的に並ぶ車内。関西では見たことがない独特の配置だ。

どんより雨の置賜地方
お、米沢牛

置賜おきたまの盆地を駆け抜けていく。関西人からして見れば、地形の雰囲気は奈良県にもよく似てる感じがする。

スカイタワー41と湖北のランドマーク

タワーマンション「スカイタワー41」(中央右)

かみのやま温泉手前で見えてくるタワーマンション「スカイタワー41」。山形県の建造物では最高の133mを誇る。このマンションも「好きあま」で風景として登場する。

滋賀県米原市「フジテックエレベーター研究塔」
高さ170mは建造物として県内一を誇る。
エレベーターのテストや次世代モデルの開発が行われている。

田んぼの中にそびえ立つ姿は「フジテックエレベーター研究塔」を彷彿とさせる。こういうランドマークをふるさとの中学校で日常的に見てた僕にとってはそれに重ねてみたくなった。

かみのやま温泉駅

そうしてかみのやま温泉駅に到着。

昨日は歩いたが今日はバス。昨日来た道を通ってスタンプを押しに行く。

彩花亭時代屋

旅館「彩花亭時代屋」に着き、旅館の人にスタンプのありかを聞いた。が、意外にも目立つところにあった。
「これ昨日でも行けたかもしれんやん!」
と後悔。営業時間がオーバーしていたのと中にあるかもしれない、時間外で断られるかもしれないから何も聞かずに去った。時間ロスだったかもしれない。

ハイエースバス

上山市営バス
コミュニティバスにありがちなワゴンタイプ

帰り道もバス。今度は上山市内を循環するコミュニティバスに乗った。「ハイエース」型のバスは1乗車200円。予約は不要ですぐ乗れる。山交バスとは異なるルートで市役所やスーパーの入り口前にバス停がある。

右手の森が市民公園
ツムギと柊が野宿した。

右手に見える公園は「上山市民公園」。映画ではこの場所でツムギと柊が野宿していた。だが、時間がなくて訪れることは叶わなかった。クルマあったらなぁと思う瞬間だ。

特定特急券で新幹線

特定特急券
一部の全車指定席新幹線で発売されている自由席特急券みたいなもの。
山形、秋田方面や盛岡以北の「はやぶさ」で発売される。

かみのやま温泉駅に戻って新幹線のきっぷを大急ぎで購入。特定特急券というきっぷは自由席券に似たもので指定席の空席に座れるというもの。山形新幹線の在来線区間(福島〜新庄間)で適用される。

銀のつばさ

やってきた「つばさ号」はなんと復刻塗装!1999年から2016年まで見られた銀色ベースのカラーリングで、鳥や山をイメージしている。

現行のつばさ
おしどりの紫、樹氷の白をメインに山形の地域色を表現
ロゴマークも名産品になっている。

銀色から紫に全て塗り変わったものの、2023年から1編成だけ復活することになった。

TSUBASAのロゴ
実はこっちが好きだったりする。

側面には「TSUBASA」と書かれたウィングのロゴもあしらわれる。個人的にはこれのプラレールを持っていたことがあって非常に懐かしい。

シンカリオンE3イースリーつばさ アイアンウィング

アニメ「シンカリオン」の第1期でもこの塗装をモチーフにした「シンカリオンE3つばさ アイアンウィング」という機体があった。個人的には懐かしくもあるが、この塗装が多数派だったのを知らない子どもたちにもとっつきやすいだろう。

記念缶バッジ

車内の公衆電話跡地にはガチャガチャがあった。乗車記念とあるからこの車両でしか買えない限定ものだ。

歴代「つばさ」たち

出てきた缶バッジにはこの車両を始め、計4つの歴代つばさ号が競演。

  • E3系現行塗装

  • 観光列車「とれいゆつばさ」

  • 400系つばさ(初代塗装)

400系という懐かしい車両は図鑑やDVDでよく見てきた。2009年に引退したが、初代山形新幹線であるし、史上初のミニ新幹線。そのインパクトはいまだに語り継がれ、埼玉にある「鉄道博物館」にも収蔵されるほど。

インパクトで言えば「とれいゆつばさ」もだ。秋田新幹線から引退した車両を観光列車にリノベ。「足湯がある新幹線」として話題を呼んだ。2014年に登場し、引退する2022年まで8年間活躍した。

右から左へ

最初は進行右で座っていたが、赤湯駅から予約してる人に譲り、左に移動。特定特急券では予約した人に席を譲ることになるが、ランプがないのでわかりづらい。このときは優しそうな若いお姉さんだったが、一触即発になったらどないしようと不安になる。だが、区間は限られるのでそれでもいいかもしれない。

Back to米沢

米沢に戻り今度は自転車を借りて聖地を巡っていく。雨は止んだが、果たして巡れるのか。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。