ヨルシカ@レディクレ2023
年末恒例のロックフェス『FM802 RADIO CRAZY』、「レディクレ」と呼ばれ、関東の『COUNTDOWN JAPAN(CDJ)』に対する西日本最大級の冬フェスだ。
このフェスにヨルシカが1日目に出演すると聞き、行くことに決めた。本当は他のバンドとごちゃ混ぜで感想を書くつもりだった。しかし、あまりにも思うことが多すぎて単独で記事にせざるを得ない。
閑話休題。ヨルシカが今までにフェスに出てたことは0。映画や舞台演劇のようなライブが異彩を放つヨルシカ。フェスでどんな姿を見せてくれるのかが気になった。
Zステージへ
前座のバンドから「Zステージ」という会場に入る。迷路のような柵を潜り抜けて前右側に陣取った。真ん中は揉みくちゃにされやすいので避けた。それでも、かなりの人混み。あの後入場規制もかかった。
リハーサル中
白い幕が下ろされて、顔が見えない状態。そして、何やら映像テスト。まさか、シルエットか?!!
待っていると「suisさーーーん!!!」「大好きーーーー!!」という叫び。こんなのライブで見たことない。
リハーサルでは白い幕越しに『春ひさぎ』を披露。もうこの時点で過去のライブとは全く違う雰囲気。オーディエンスが手を上げ下げするのは初めて見る光景だ。
暗転→スタート
暗転して、始まったのはギタリストn-bunaさんの語り。真ん中の緞帳にはアニメーションが映される。さっきまで騒がしかった会場もこの部分のみは全員が声を殺して、映像に見入っていた。最後にはバンドの音が鳴り、
12月27日、大阪、RADIOCRAZY(n-bunaさん)
ヨルシカです。(suisさん+n-bunaさん)
この一言で始まったのは『負け犬にアンコールはいらない』!ライブでは一切無かった掛け声が聞こえる。そして、幕が外れて姿を見せる。ボーカルのsuisさんはアゴまでの金髪ショートで白いドレスを身に纏う。
見たことない、いい笑顔
『言って』『雨とカプチーノ』『又三郎』『花に亡霊』などが続く。時折、suisさんの表情が一瞬ライトに照らされる。その顔は今までにないいい笑顔だった。
サポートベーシストのキタニタツヤさんもその後の出番で今までとは違った楽しさを語っていた。演者、ヨルシカライブ経験者にとってはどちらも見たことない景色だ。
大きなどよめき
会場がどよめいたのが『春泥棒』と『ただ君に晴れ』。いずれもドラマの劇中で使用された比較的人気の楽曲。『ただ君に晴れ』ではクラップもみんな揃う。
ラスト
MCなしのノンストップで駆け抜け、ラストは『だから僕は音楽を辞めた』。終盤に「あーあー」と歌う部分はやっぱり泣けた。声を止めるのがなり方は感情こもってて非常に素敵だった。
映像を見てみると『八月、某、月明かり』に出てくる「西武新宿線」沿線の風景も登場した。神社や「スズキ」というクリーニング屋、上石神井の商店街、新宿駅などまた聖地巡礼せねば。
最後はsuisさんが無言の一礼して終幕した。結局、フェスでもヨルシカらしさは貫いた形だ。
ヨルシカが一番大好きなだけに思いは強いし、今日一の感情爆発だった。あの後、なかなかハードなことがあったが、ヨルシカだから別になんてことはない。みんな前行って顔見たいやろうし、あれだけヒートアップするのだからさ。
何はともあれこの時間が一番至高だった。ライブ納めの1つがヨルシカっていうのは最高
いや“最幸“やないか!