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スペーシアと妹と旅の思い出

浅草と日光、鬼怒川温泉を結ぶ特急で活躍する東武鉄道の看板特急「スペーシア」。登場から30年経過しても東武の顔として第一線で活躍、2006年からはJR宇都宮線、湘南新宿ラインを経由して新宿駅へ乗り入れ、臨時列車として八王子へも進出する大きな活躍をしている。

そんな「スペーシア」が昨日ツイッターのトレンド入りした。鉄道ファンの僕だが、スズキの軽ワゴン車の方を想像してしまった苦笑
その話題の理由は、塗装変更。元々白地にオレンジの太帯と赤い細帯、窓周りを黒くした塗装だったのを、スカイツリー開業を機にイメージカラーのブルーの細帯をキーカラーに「雅」「粋」という2つのライティングを模したカラーと「スペーシア」のカラーであるオレンジに塗り変わり、ロゴもスカイツリーのシルエットが描かれたものに一新した。また、2015年からは「日光詣スペーシア」という埋蔵金をイメージした黄金を纏った編成も登場した。そんな「スペーシア」がデビュー30年の節目で一部を再び元の色に戻すことになった。びっくりした反面、かつて家族旅行で乗った思い出と喜ぶ妹の姿が蘇ってくる。

2007年の夏休み。家族4人で東京と日光、鬼怒川を旅行、東京タワーや日光東照宮などの名所を巡った。鉄道で言えば、東北新幹線200系や日比谷線03系5扉車、銀座線01系、JR日光線107系、千代田線で乗った常磐線203系などに乗った他、AIZUマウントエクスプレスキハ8500系を鬼怒川の旅館から目撃するなど鉄道の思い出は多いが、この「スペーシア」だけは妹がハマってしまったというぐらい一番印象的だった。

「スペーシア」には普通の指定席の他、浅草、JR新宿側先頭車に4人用の個室がある。通常より高く、JR線内ではグリーン車扱いで発売されている。
この「プレミアム」な個室は壁に囲われドアもある完全プライベート空間。個室が付いた電車なんてなかなか無いものだから、妹は非常にお気に召して、旅行後嬉しそうに語っていたのを覚えている。
鉄道には一切興味ない妹ですらゾッコンさせた「スペーシア」はある意味、本当に凄かった。

関西在住故に乗れただけ貴重だが、スペーシアに対する妹の興奮した姿はより記憶に焼き付いている。そんな思い出のカラーに復刻されるのは僕自身は非常に嬉しいところ。30年というロングランな活躍ながらも色褪せることなく、今でも東武の顔としての活躍が目覚ましい。ささやかながらこれからも応援したい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。