お金のことだけで…
ご機嫌いかがでしょうか。Yukiです。
今回は僕が大学時代、変わった理由で軽音部を辞めた話とそこから学んだこと、失敗を語ります。
これまで
入学当初から軽音部に在籍して、1回生の頃から「SILENT SIREN」のコピーバンドを組み、ライブに出る度に好評を博していました。
僕は「先輩のほうが技術的にずっと上やからと」心の中で謙遜しながらも、周りからは「ギター弾いてるときキャラ変わってる!」「ゆうきさんのバンドが1番楽しかった!」などの褒める声や僕に対して期待する先輩からの声が多く聞かれました。
辞めるきっかけ
そんな僕が辞めることになったきっかけはズバリ「金銭トラブル」でした。
ある日、LINEで軽音部のギター担当の同期(以下U)がメッセージを送ってきました。
「生活が苦しいからお金を貸して欲しい」
僕は「いくらぐらい?」と聞き返すと
「1万以内でいくらでもいい」と。
しかし、僕は迷いました。Uは学費、生活費など多くを自分の稼ぎで賄っていて、生活に余裕が無いのは僕を始め、周知の事実でした。
そんなUを救いたい反面、お金の遣い方の荒さが気になっていました。軽音部の飲み会には頻繁に顔を出していて、喫煙者でタバコに費やすお金も多いだろうし、普段からけっこう呑んでいる旨のツイートを僕は目にしていました。
また、軽音部の別の同期に対して、お金を返しているシーンやUを探しに部室に来たバイト仲間だという人が「Uに逃げられた」ということもありました。「逃げられた」真意は聞きませんでしたが、恐らく金銭トラブルの可能性があります。
これらのUの素行を踏まえて、一晩迷った結果、Uに対するお金の貸出しは見送ることにし、UにLINEしました。
しかし、Uからの返事は…
「もうええわ。お前そんなやつやったんやな。」というメッセージと幽体離脱しているスタンプが添えられていました。
これを見て僕はUをひどく怒らせたと思いました。同時に恐怖が湧いてきて、「もし会ったらボコボコにされる」という危機を感じました。
実際、Uは一度だけ、軽音部のライブに来て、椅子に当たり散らすことをしていたり、僕に急に怒鳴りつけたり、対バン相手に「声がキショい」だの「帰れ!!」という誹謗中傷を浴びせるなどの気性の荒い行動、情緒不安定なところを目にしてきました。これが身の危険を感じた理由です。
抱え込み
この1件から、軽音部には近寄らないでおこうと決めました。実は僕らが4回生になるタイミングでUは軽音部を辞めていましたが、辞めた後もライブ、打ち上げに顔を出していたことがあり、それらを踏まえてのことで判断しました。
ただ、誰もそのことを気にかける人はおらず、自分も抱え込みがひどくなって、友人1名と家族を除いて誰にも話さなくなりました。
辞めるとき
トラブルから3ヶ月あまり、軽音部の部費徴収の連絡が来て、「払って継続」か「払わずに辞める」かの判断を迫られました。しかし、Uからの報復を恐れたのと、誰も心配しちゃいない、もういる意味はないと決断。当時の副部長にLINEで「もう辞めることにしました。(中略)なのでもう部費は払いません。」と報告。すぐに了承され、「部長にも言うといてください。」との返信に沿って、今度は当時の部長に同じ文言で辞意を伝えました。
しかし、部長は「あんなキャラの良いゆうきさんがやめるのは違うと思います!」と引き留めに掛かられました。その一言は非常に嬉しくて、思い留まろうとも思いました。しかし、副部長の了承があったこともあって、それを伝えると、すんなり辞意は受け入れられました。
最後に部員全員のグループLINEにて辞意を伝えて、正式に辞めました。
辞めるのを惜しむ声のほか、「もうUは来てへんで」ともうUが軽音部に姿を見せてないことも聞いた。
逆に杞憂だったのではないかと、シンプルにビビってただけなのかなと軽い後悔もありました。
失敗とお金を守る大切さ
このトラブルは、杞憂を抱え込み、誰にも話さなかった結果、追い込まれてしまった失敗と今後起き得る金銭トラブルを回避する上での良い事例になったという学びがありました。
Uは感情的になりやすく、凶暴化したUを何度か見た上で思い込みが重なって、抱え込んでしまい、辞める結果になったのは個人的には失敗だったと思います。
会話を増やしたほうが良かったと思いましたし、もう何があってもいいという覚悟を決めて良かったのではないかと思いました。もちろん、危険なときはすぐ逃げる意識で…
その一方で、貸さない決定はいい決断だったと思います。半沢直樹のセリフで「貸すも親切、貸さぬも親切」というのがありました。確かにUのピンチを救いたいとすぐ思ってしまいますが、貸すとなると、何度も借りてくることがあります。また、他に借金もあるようで、U個人の財務状況も分からない。この状況で貸すのは親切ではないと思いました。
大学を卒業して、いろんな人に会って、いろんなお金の価値観に出会います。その中でお金の貸し借りの機会があることでしょう。お金を貸す際はその人の素行やギャンブルとかリボ払いを過剰にやっていないかなどを判断する必要があります。
特に、連帯保証人を要求してくる人は断固拒否しましょう。このトラブルは法律番組で頻繁に取り上げられています。さらに吉本新喜劇で「お前、〇〇の連帯保証人になってるんやろ?300万払え!!」などと闇金役が恫喝するシーンが頻繁にあるぐらい、恐ろしいものです。
話が広がり過ぎたかもしれませんが、自分のお金を貸す際には細心の注意を払い、その人の素行を普段から観察しておいたほうがいいと僕は思います。
抱え込み過ぎは反省ですが、お金の大切さを改めて実感する出来事だったと思います。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。