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朝から茨城へ。

東京で寝台特急を降りたら、もう行く先は決めていた。

常磐線で

E531系

まず乗るのは常磐線「快速/土浦行き」E531系という車両で交流直流両方の電源に対応したマルチな電車。常磐線以外にも水戸線や東北線黒磯〜新白河間などでも活躍している。これで茨城方面へ。

グリーン車で。

グリーン車は2階建て。
Suicaグリーン券の利用法。
頭上にSuicaグリーン券をタッチ。すると、ランプの緑が赤になって着席完了。
真ん中にいるのが「グリーンアテンダント」

今回初めて「グリーン車」を予約した。座席指定ではなく、空いている席に着席する方式。Suicaで乗る場合は緑のランプが点灯している頭上に情報を紐づけたSuicaのカードorモバイルをかざすことで客室乗務員「グリーンアテンダント」の検札を省略する。ちなみに予約せずに乗った場合でもその場で買えるが、「駅での発売額とは異なる」とアナウンスされる。音楽好きにわかりやすく言えば、ライブの「前売」「当日」のようなもの。

風景

東京から上野。新幹線より高いところに線路を造った。

眺めのいい2階、さらに東京から上野の間は高いところを走るので「ジェットコースター」で上がったかのような絶景を拝める。」

北千住を過ぎると速達区間に入り、速度を上げていく。最高時速は130km/hというに相応しいスピード感だ。

取手に到着。右のエメラルドの電車は取手で折り返す快速。

約1時間で取手に到着。

都心近くでディーゼル

ここから関東鉄道常総線へ乗り換える。

乗り換え改札。2種類しか使えんわけないやん?
キハ0形による水海道行き

そこで待っていたのは「水海道みつかいどう行き」の「キハ0形」国鉄のお下がりで機器を譲り受けて製造されたディーゼル車。

通勤電車のようだが、ディーゼルの排気管や重厚な装置がある違和感。

オールロングシートという通勤仕様。ディーゼルではかなり珍しい。

実は関東鉄道は都心に近いながら非電化。茨城県石岡市にある「気象庁地磁気観測所」へノイズを発しないようにするため。かつノイズの少ない「交流電車」のコスパの悪さからディーゼルのみが在籍する。さっき乗った常磐線も同じ理由で取手から北側で交流区間となっているし、取手にいたエメラルドの電車も直流専用だ。

非電化では珍しい2車線。
周りは住宅街
すれ違いもスムーズ。

取手を発車するとしばらくは2車線。加減速性能は電車より低いが、行き違いしなくていいし、本数も増やせる。特にこれから向かう守谷までも住宅が多いし、そこそこ多くの人で賑わっている。

約30分くらいで守谷に到着。

こんなとこからでも拝めんねやな。

まさかの富士の山を拝んだ、何かいいことありそうな。ここからは「つくばエクスプレス」に乗り換える。

各停なのに速い!

2005年開業の新しい路線で路線自体が「つくばエクスプレス」を名乗り、「普通」「区間快速」「快速」ラッシュ時に「通勤快速」が走っている。これで、まずはつくば方面へ行って、そこから「快速」で折り返す。

TX-3000系

「区間快速/つくば行き」車両は「TX-3000系」混雑が慢性化しているこの路線で増発用として投入された車両。「くの字」の流線型を形どっている最新モデルだ。

黄色いマーキングはもうまもなくの合図。

守谷を出るとまず現れた「交直セクション」。JR以外の私鉄では唯一存在している。黄色や赤のマーキングで注意を促しているほど、ここは気が抜けない。ただ自動運転のためどうしているのかとは思ったが、手元を見忘れた。

「TX-1000系」は守谷〜秋葉原のみで走り、「普通」がメイン。

ちなみに、守谷で見かけた「TX-1000系」のみは「直流専用」でここからつくば方面には姿を見せない。

速っ!!

そして乗っていてびっくりしたのは運転台の速度計。見ると

125km/h

守谷からは各駅停車区間ではあるが、ここまで出すのは新快速のその区間すらやっていない。その上、運転士はハンドルを一切操作しない「自動運転」というのも驚き。地下鉄でよくあるこの仕組みでは日本最速で、非常にすばしっこい。

約10数分で「つくば」に到着。

少しぶらついたら今度はこの路線の凄さを一番体感できるであろう「快速」に乗り込んで浅草を目指す。

真打!

「TX-2000系」
最初からホームドア、高架と地下だから下半分はカラーがない。

やってきたのは「TX-2000系」つくばエクスプレス開通から走っているイメージリーダー。鋭い前面がスピードを売りにする雰囲気が伝わる。

日立製作所生まれ。企業CMでは時々ここ製の電車が登場している。
新快速とは違ってオールロングシート。

登場当初の車内ではボックスもあったのを図鑑でも見たが、混雑の激しさで現在は全てロングシートに改造。新快速のような速さではあるが、「日本一の大都市」ならではの事情がある。

後期車は真っ赤になり、ホームドアで隠れるところにもラインが入る。

塗装はホームドア部の塗装を省略した初期車とキーカラーである赤色を強調した後期車に分けられる。

また、開通した2005年から電車の中で無線LAN(Wi-Fi)接続が可能で、当時としては画期的だった。しかし、2022年12月に契約の都合により電車内でサービスは終了した。ただし、駅構内で「TX FREE Wi-Fi」は使用可能。

絞った停車駅、安定した速さ

つくばを出発すると、守谷、流山おおたかの森、南流山、北千住、南千住、浅草、新御徒町、秋葉原と主な乗換駅と都心に絞った停車駅。もちろん「快速」だからやっぱり速い。その上に東海道新幹線と同じ感じで「普通」もハイスピードして素早い退避ができる工夫がなされてるようにさっきの「区間快速」とともに思った。減速してつまづくことも少ない。

なんとなくヨルシカだらけになってしまったが、北千住手前では「あいみょん」をかけてみたり、「ポルカドットスティングレイ」もセレクトしてみた。

浅草に着いた。

だいたい40分で浅草に着くという意外さ。「平成生まれ」ながらそりゃあんなに支持されるわけだ。

そんなスピードを売りにするもう一つの鉄道を乗りにここからは品川、横浜方面へ…

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。