東急→相鉄直通、体験
2023年3月18日、相鉄新横浜線の羽沢横浜国大ー新横浜間、東急新横浜線の新横浜ー日吉間が開業。2019年に開通した「相鉄・JR直通線」で新宿、渋谷、池袋などへ乗り換えなしで行けるようになったのに続き、目黒や大手町、板橋区、埼玉県の川越市、浦和、果ては埼玉県小川町へも乗り換え無しで行けるようになった。
加えて、新横浜駅から新幹線に直接乗れるようにもなった。東急、相鉄ともに史上初の「新幹線接続駅」が誕生した。
開通初日からファンでごった返し、注目の新路線、相鉄沿線からの新たなアクセスルートとして期待が高まる好スタートとなった。
そんな僕も8月に東京へ行ったついでに乗りに行くことにした。
東京メトロ、都営地下鉄を巡り、目黒駅。ここから「急行/海老名行き」に乗り込む。もちろんのこと、相鉄直通の列車だ。
やってきたのは「東急5080系」。東横線や田園都市線で見られる「5000系シリーズ」の目黒線向け。赤と紺色のラインが特徴だ。
下町を縫うように走っていく。元は「目蒲線」という小さな路線で4両の各駅停車が行き来してるだけだった。
それが、2000年に営団地下鉄(東京メトロ)南北線や都営地下鉄三田線の目黒駅延伸で繋がったことで
4両→6両
「多摩川ー蒲田間」が「多摩川線」に分割
武蔵小杉(のちに日吉)へ乗り入れ
など大変貌。このときから「目黒線」と改名した。「相鉄直通」に引けを取らない大変身が23年前にもあったのだ。
途中で「相鉄」の車両とすれ違い。「ネイビーブルー」というシンプルかつインパクトある塗装はかなり目立つ。「阪急マルーン」と並ぶ新たな伝統になりそうだ。
日吉を過ぎると「新横浜線」へ。
新綱島駅は新横浜線開通と同時にできた駅。単独ではあるが、東横線「綱島駅」と近接していて、この駅からの定期券であれば「綱島」「新綱島」どちらも使える。
そしてやってきた新横浜駅。
真ん中が両側ホームの2面3線。真ん中の線路は当駅折り返し電車が使う。駅舎は東急と相鉄の共同管理。ここからエリアが変わる。
新幹線接続駅ということもあって、かなりの人が降りていった。
「新横浜線」開通に伴って新幹線では新横浜「6:00発の『のぞみ』」を設定。これにより、東急、相鉄両沿線から名古屋、大阪へのアクセスが飛躍的に向上した。
それをアピールする開業キャンペーンでは「東急」「相鉄」とともに「東海道・山陽新幹線」を運営する「JR東海」「JR西日本」の他、「阪急電車」とのコラボが展開。意外な組み合わせながら、アクセス向上や意外な繋がりがよく分かるコラボだ。
会社が変われば、種別も変わる。新横浜からは「各停」に化ける。
新横浜の次が「羽沢横浜国大」。この次の「西谷」までが2019年開通の「相鉄・JR直通線」。JR埼京線の「エメラルドグリーン」の電車が加わる。
西谷駅。この駅から横浜駅へ乗り換えることができるジャンクションだ。
横浜駅からやってきた「シャトル列車」と接続。
実はこの「シャトル列車」に使われていたのは「前面だけ復刻カラー」の電車。側面を見ると「現行塗装」で前面がかつて採用されていた「赤色」というレアな列車だった。撮ろうとしたが微妙に間に合わなかった。
二俣川駅では「快速/湘南台行き」からの接続を取る。
待ってる間に、向かいの電車も撮る。行き先表示の種別の色はどの方面に向かうかで変わる。
ピンク色→東急東横線方面
水色→東急目黒線方面
緑色→JR埼京線
「各停」「特急」など関係なく、この表示で統一されている。ただし、相鉄線内の行き先は従来通りの色分けになっている。あーややこしやぁ。
目黒から約1時間で「大和駅」に到着。今回はここまで。小田急線に乗り換えた。
「目黒」から乗ってきたが、これは序の口。「西高島平」「赤羽岩淵」「浦和美園」など枝分かれが激しい。詳しくないと目が回るだろう😵💫
そうは言っても、この新ルートはかなりの盛況だ。相鉄沿線から東急や東京メトロへのアクセスもそうだが、やっぱり「新幹線に乗れる」というメリットが大きい。名古屋や大阪へ簡単に行ける、始発も早まって滞在が延びる。
カオスな路線図を乗りこなせさえすれば、非常に便利な路線だ。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。