拙著「ニチョウ 東京地検特捜部特別分室」執筆の経緯
2019年1月に出版しました。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20667
そもそも、執筆のお誘いを出版社から受けたのが2016年2月で、その前に、福田和代さんの「オーディンの鴉」
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14170
について、私が元検事の立場から協力したことがあり、その際の編集者から打診があったものでした。
当初は「警察小説」という話でしたが、私自身、警察の内部にいたことはなく、「検察小説」のほうが書きやすいと思い、編集者にも相談して、書いてみることになりました。
2016年9月の時点で、基本となるプロットは出来上がり、徐々に書き進めていたのですが、初めてのことでもあり、考えながら執筆が止まってしまったり、忙しくて書けなかったりと、時が経過して、なんとか2019年になって執筆が進んできました。
2019年8月に、一通り最後まで書いて、知り合いの元司法記者に読んでもらって意見を取り入れたりしながら更に補充、修正して、やっと出版にこぎつけたという経緯でした。
2019年11月から12月にかけては、校正チェック、再校正チェックで、かなり忙しく慌ただしい思いをしましたが、出版となったことについては感無量という感じです。
内容は、アマゾンでの紹介の
東京地検特捜部の解体を狙う法務省の思惑に抗い、最高検察庁検事総長の伊東は、自らの直轄組織〈ニチョウ〉を設立した。その統括者に任命された立花が手にした怪しげな投書。それは、十年ほど前に起きた殺人事件への現職検事の関与を仄めかす内容だった! スキャンダルを回避したい法務省や与党法務委員からの圧力のもと、立花が辿り着いた真実とは?
で、今のところは感じていただくとして、是非、読んでいただければと思っています。
「ニチョウ」というのは、かつて実際に存在した東京地検第二庁舎(通称「ニチョウ」)にちなんだものです。
実在したニチョウ については、別投稿で紹介します。
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