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苦しさのその先に

 今回は、「高校受験」というものについて綴ってみようと思う。これを書いている私は現在大学生であり、高校受験のことなどもうほとんど覚えていないのだが誰かが読んでくれたら感謝の念でいっぱいである。稚拙極まりない文章だがどうかお付き合い願いたい。

 まず、私が受験に対して思うことは楽しいということ。何を言っているのかわからないかもしれない。しかし、何度でも言おう、受験は楽しいのだ。本番がその快感の絶頂である。今まで自分がしてきた努力を発揮する舞台なのだ。本番までの長い期間全ての受験生が血の滲むような努力を重ねる。睡眠時間を削り、食事に気を使い、色欲に負けずに努力を積み重ねる。なんと健気なことだろうか。人間はここまで一つの目標に向かいひたむきに頑張れるのか。この期間もまた同様に楽しい。この世の中、平等に評価してくれることなんてほとんどないのかもしれない。けど、そんな中でも高校受験や、大学受験というものは定められた基準で高いポイントをゲットしたものから順に極楽への切符を手にすることができる。そして5教科の勉強というものはやればやるだけ得点が伸びていく。平等だ。こんなにも楽しいことを辛く苦しいものだと見なすのは幼稚だ。

 5教科の勉強は辛いだろうか。読者諸君におかれましては、英語が得意で数学か理科が嫌いなものが多いのだろうか。確かにツライ。好きな科目だけやってたい。嫌いな科目はやらなくていいと思ってしまう。別にいいと思う。それで受かればいいのだもの。合格に苦手科目の勉強が必要ならやらない理由はない。黙って暗記。数学も全部暗記。公式や使い方を全て覚える。その自分の手札の中から問題ごとに使えるものを引き出すだけ。手札もないのにどうやって対処するのだろうか。

 受験って本当に人を成長させると思う。でもよくある綺麗事で終始させるつもりもない。不合格だったら全てを否定された気分になる。合格できたら自分がまるで全知全能の神のように思えてしまう。それが受験。
 自分の課題を見つけること、それをどうやって改善するのか、合格までの戦略を練り、それを実行する。この過程が自分を成長させてくれる。
 その途中では、今置かれている状況を客観的に見ることなんてできないかもしれない。でも、あとから振り返ったときに自分の足跡が、揺るぎない自信になって、次の挑戦を支えてくれる1番のパートナーに、きっとなってくれるから。

 がんばれ受験生。受験は戦争だ。受験を戦争に例えるのはよくないと言われるけど、私にとって高校受験も大学受験も間違いなく戦争だった。走れ少年少女。絶対に負けられない戦いがそこにはある。

 その一瞬を楽しんでね。

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